定食に添えられたマヨネーズ容器を見ただけで、店がわかったら、余程の関内ランチフリークだろう。
それも店の名を「山田ホームラン」とか「ホームラン食堂」と覚えている人もまた、そこそこ関内ランチ巡礼者の一人と認定したい。
それこそ、シャレたレストランは数えるほどあるし、グリルとか、キッチンとかを冠した洋食店も多い中で、山田ホームレストランは、ある規律と秩序をもって営業している、ビジネス街の洋食店と心得たい。
入店にあたっては、必ず入口横に立っているコカコーラのロゴをあしらった本日の定食の看板をチェックしておく必要がある。
大きめの机4~5卓に、それぞれ5、6席あり、すべて相席。
座って、何にしようと迷うと、テーブルにポンとメニューが置かれるけれど、そのメニューには、通常のアラカルトメニューに、本日の定食A・B・Cと値段が書かれているだけで、店内のどこにも本日の定食の表示はなく、A・B・Cが何かは、注文取りのお母さんに聞かねばならない。
よくよく外の看板を見ると、A=790円・B=680円・C=950円のほかに、もうひとつ定食があり、それだけはその日によって値段が変わる。
ほとんどのお客さんは常連で、迷わず、座ると同時にAとかBとか注文する。
きっと、毎日Aだったり、Bだったり、決まっているんだろう。
本日の定食A(チキンソテー)790円
本日の定食B(アジフライ 奴)680円
本日の定食C(ハンバーグ)950円
そして、番外の本日の定食は、あと「にらたま定食750円」だった。
写真でもわかるように、添えてあるものの微妙な違いも決まりがあるようだ。
ある日のA「豚しょうが焼き」が見出し写真で、下の写真はC「牛カツ」だ。
Cは950円なのでボリューム感がある。
いつも、Bのメニューに何かの文字が一字添えられているので、何の字だろうと思っていたが「奴」という字だと、このブログを書きながら、はじめて解読できた。
千切りキャベツのために、業務用マヨネースがテーブルにポンと転がされる。
別にドレッッシングもテーブルに置いてあるのでご安心を。
ところで、料理の出てくる窓の上には、メニューの張り紙があり、
玉丼600円、親子丼700円、さばみそ煮定食1050円、塩シャケ定食1150円、きつねうどん500円、肉うどん650円、すき焼定食1150円など、
へっ?と、目を疑うラインナップもある。
その窓の中を見ると、年季を思わせる風貌のマスターが純白の調理着に、低い天井に届くんではないかと思うようなチーフコックの帽子をかぶっている。
山田ホームレストランを侮るなかれ!
(店内)
(外観)
goo地図
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます