百年に一度の不況といわれるが、昭和初期の世界大恐慌を体験したという人は、百歳を遙かに超えていなければ語ることが出来ないはずなのに、新聞にしてもテレビにしても、枕詞のように繰り返し喧伝している。フルチンになった草なぎ君を、普通なら若気の至りで済ませるところを、寄って集って叩きまくる。どうにもこうにも今のマスコミには、大義と良識がなく、弱気をくじき、強気を助ける傾向があって、必然、購読者数も視聴率も落ち込むのは当たり前だ。大正生まれの父の昔語りに語られる不景気や戦中戦後は、とてもとても「百年に一度の不況」といわれる今のありようとは比較にならないし、酔った勢いの若気の至りを何度も経験した私としては、遅い青春を爆発させた草なぎ君がスマップの中で一番好きになった。鳩山に至ってはそれこそ自らが人間失格の烙印は免れまい。
長い前置きはさておき、またまた埼玉へ出かけたので、例の如く飯能プリンスホテルを基点に、秩父羊山公園の芝桜とやらを見に行ってきた。飯能からは高麗川沿いの道をほぼ車で1時間走る。秩父市内へ入ろうとする交差点にガードマンが立ち、左へ誘導する。すると、仮設小屋が道路脇に見えたかと思うと、茶髪・金髪のヤンキーギャルがパンフ付の整理券を窓越しに差し出し、記入されたアルファベットと同じ表示のある駐車場へ行けという。すると畑を臨時駐車場に開放した近所のおじさんが、次から次へ車を誘導し、1台五百円の駐車料を徴収していく。駐車場を降りて丘へ向かうこと約10分。仮設ゲートで入場料三百円を払って進むと、一面の芝桜庭園が開ける。それにしてもすごい人出だ。残念なのは、春が急に暖かくなったりしたものだから、すでに花を落としてしまったところが目に付いたこと。青森県弘前の桜もそうだけど、ゴールデンウィーク本番まで持ちそうもない。本当に花は見頃が難しい。花を楽しむ余裕を無くした自分に気が付いたとき、日々の忙しさに流されて、心が不況になっていたことにも気付かされる。
それにしても、この芝桜商売はいい稼ぎになっていると実感させられた。帰宅して調べてみると、全国各地で似たようなイベントが開催されている。江戸の記録でも花で人を集めて稼ぐことは、寺宝の出開帳(今の国立博物館・阿修羅展みたいなもの)と併せて、枚挙にいとまがない。
長い前置きはさておき、またまた埼玉へ出かけたので、例の如く飯能プリンスホテルを基点に、秩父羊山公園の芝桜とやらを見に行ってきた。飯能からは高麗川沿いの道をほぼ車で1時間走る。秩父市内へ入ろうとする交差点にガードマンが立ち、左へ誘導する。すると、仮設小屋が道路脇に見えたかと思うと、茶髪・金髪のヤンキーギャルがパンフ付の整理券を窓越しに差し出し、記入されたアルファベットと同じ表示のある駐車場へ行けという。すると畑を臨時駐車場に開放した近所のおじさんが、次から次へ車を誘導し、1台五百円の駐車料を徴収していく。駐車場を降りて丘へ向かうこと約10分。仮設ゲートで入場料三百円を払って進むと、一面の芝桜庭園が開ける。それにしてもすごい人出だ。残念なのは、春が急に暖かくなったりしたものだから、すでに花を落としてしまったところが目に付いたこと。青森県弘前の桜もそうだけど、ゴールデンウィーク本番まで持ちそうもない。本当に花は見頃が難しい。花を楽しむ余裕を無くした自分に気が付いたとき、日々の忙しさに流されて、心が不況になっていたことにも気付かされる。
それにしても、この芝桜商売はいい稼ぎになっていると実感させられた。帰宅して調べてみると、全国各地で似たようなイベントが開催されている。江戸の記録でも花で人を集めて稼ぐことは、寺宝の出開帳(今の国立博物館・阿修羅展みたいなもの)と併せて、枚挙にいとまがない。