注文した「タンタン面セット半炒反付¥600(表記はそのまま、写真上)」の、まず、タンタン面があっという間にできあがって、テーブルに置かれた。
かなり挑戦的な出来映えなので、麺とスープを絡ませるべく、ひっくり返すと、中から皮もむいていないニンニクが2個抱き合わせたまま、飛び出してきた(写真下)。
何の効果も味付けへの影響も与えていないニンニクの塊を脇に避けて、豚バラのチャーシューを食べるとホロホロと柔らかい。
そうこうしている内に、半炒反がやってきた。
「半」の割に「3/4」ほどの量もあるチャーハンだ。
とにかく、相変わらずギラギラしていたものの、すこぶるマスターは愛想がいい。
いつも不機嫌で怒っていたのは、この人だったんだろうかと思うくらいに。
鍋をふりながらも、弁舌は淀みなく続いている。
国宝や文化財の見方から、庭園に茶室の話まで、延々と講釈や含蓄を述べている。
本当に機嫌がいいとき、マスターの博識が展開されるという話は、噂になっていた。
小さなカウンターは6人、テーブル席は1卓4人で満席になる。
今日のカウンターは、お父さん2人組。
横浜ハイクのついでに立ち寄った風で、ビジネスマンと違い時間に余裕があると見極めたマスターは、しきりに話しかけている。
あとから注文した私のタンタン面セットは、すでに出来上がったというのに、お父さんが注文した餃子は、一向に作る気配が無く、パイコーメンを食べ終えつつあるお父さんは、話しかけられるたびに相づちを打つのが精一杯だ。
(店内)
ランチは、タンタン面セットのほかに、
炒反セット水餃子付¥880
青島ビールセット焼餃子ミニ棒々鶏付¥1050
冬茹ソバ(焼ソバ)セットミニカニ玉付¥950
がある。
「冬茹」って何だろう?
米チャンいち押しの「パイコー飯」は「パイコーメン」ともに、840円。
想像できる「豚バラ飯・メン」は、780円。
ラーメン、タンメン、とりソバ、エビソバと、570円~840円のラインナップ。
それに、冷やし中華¥730、パイーコー冷やし中華¥890は、季節限定ではなさそうだ。
見上げると、地デジになったら、どういうテレビを置くんだろうと思えるような光景が頭上にあった。
米チャンが「汚シュランに推薦したい」というほどの店構えは、多分に、この電子レンジの存在が怪しさを醸し出しているのかもしれない。
しかし、この電子レンジこそが、この店の主役なのだから、侮ってはいけない。
(外観)
goo地図
帰りがけ、海員閣の前を通ったら、定休日だった。
それにしても、看板がなければ「何んの店?」と思えるほど、いい雰囲気の店構えだ。
大通りに出ると、行列が出来ている店がある。
中華チャンプ一押しのところといってもいい。
そろそろ、潜入するしかあるまい。
1度体験したいものです。
本当に「汚シュラン」に出て欲しいけど、出ないでしょうね。
あの怒りの店主が、同一人かどうかわかりません。
上海飯店は別として、たまには散歩でもいかがですか?