桜のムース

子供が１年間の寮生活に入るというので、冷蔵庫や洗濯機など必要なものを揃えにヨドバシカメラに行くと、同じく一人暮らしを始めるだろう年頃の若者が、家電製品と価格・機能を比較しながら迷っている。その姿を見かけるたびに、その置かれた環境によって選ぶ製品が違ってくる。本当に選んでいるのだろうか？家電製品の価格に何段階もの差があるように、私たちにも格差の違いがあって、たくさんの商品の中から好きなものを選んでいるのではなく、商品に私たちが選別されているような気がしてならない。
人の価値観には千差万別がある。例えば、１本100円の缶コーヒーが、特売で70円だからといい、わざわざ１駅違いのスーパーマーケットで１ダースまとめ買いするほどなのに、新製品の携帯電話がいいといって、２万円もするものを発売と同時に買う。やはり鶏卵を買うときは毎週の特売日を待つという人が、１個400円もするケーキを食べたいときには必ず買って帰るという。で、私自身も例に漏れず、少しでも気に入ったものを安く買おうとヨドバシカメラへわざわざ行って、昼食は横浜エクセルホテル東急のダイニングで「彩りランチ3800円」を食べている。
いい訳をするなら「メタ坊っちゃま」を自称して、食べることと、それをホームページで紹介することをノルマとしているから・・とでも答えておきたいが、やはり価値観の違いかもしれない。春らしいランチで女性好みの懐石仕立ての洋食、つまり、ある意味ではオードブルの盛り合わせのようなメニューだった。惜しむらくはそれぞれのソースにメリハリをつけて、その違いを際だたせて欲しかった。全体に淡い感じなのだ。そして、最後のデザートだけがしっかりスイーツしていた。桜のムースを最後に口に含んで、春の訪れを感じる。ホテルでこのランチはお手頃だ。
横浜エクセルホテル東急re＞http://www.yokohama-e.tokyuhotels.co.jp/rest/re.php