散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

天地人8~弥彦神社

2009年07月23日 | ★メタ坊タウン情報
越後国一之宮。「いやひこ」と読むのが正式名称らしいが、地名と同じ「やひこ」から「おやひこさま」と呼び親しまれている。たまたまこの日は、これからはじまる燈籠神事に参加する氏子・講中たちが、担ぐ花燈籠を神前にお披露目に来て、安全祈願を行っていた。弥彦神社の祭神は、天香山命(アメノカゴヤマノミコト)で神武天皇の命を受け、住民に海水から塩をつくる技術、漁、稲作など農耕術などの基礎を教え伝えた神とされる。万葉集にも歌の残る古社。ただ「越国」は、近江と越前の境・愛発関(あらちのせき)を越えた北陸道一帯(越前から庄内)を呼ぶ総称で、大和王権とは別の豪族が支配していたと思われる。越前=氣比神宮、能登=氣多大社、越後=弥彦神社を中心に、それぞれの支配地域が及んでいると考えるとわかりやすい。陸路でその距離を測ると恐ろしく遠いが、海路をとったときのスピードを考えるとそれぞれ密接な位置関係があり、日本海を中心に朝鮮、渤海から眺めると頻繁に交流があって、その豊かさが想像できる。
広大な越後平野の中央にそびえ立つ弥彦山は、海上からも陸路からもランドマークになっている。ロープウェーで山頂へ登れば、その標高差から7月後半にもかかわらずアジサイが咲き競っている。山続きの天神山城を本拠とする小国氏に直江兼続の弟・与七実頼が養子に行ったのも戦略上の要に位置したからに違いない。

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