原付バイクで目的地に向かう途中、行く手を阻むかのように太いロープが道路を横切っている。
転んではかなわないと、原付バイクを停車させると、おもむろに太いロープが動き出して、路側に寄った。(見出し写真丸印)
よく見ると、蛇だった。
横須賀に生まれ育ち、ときどき千葉の野山を駆け回っていた私にすれば、子どものころだったら、しっぽを持って、ポ~~ンと川へ放り投げたに違いない。
ヤマカガシに咬まれた毒が、マムシに匹敵するほど危ないと知るのは高校生になってからで、ヤマカガシと対峙したときは棒で威嚇して楽しむ対象にしていた。
シマヘビにいたっては、何匹もつるんでいるのを棒でバラバラにほどき、逃げようとするのを追いかけて、しっぽを取り、ぐるぐるとまわした。
かわいいツチヘビは、手のひらにのせて顔を眺めたあと、草むらに戻した。
いずれのヘビも、横須賀でも千葉でも、滅多に見かけることがなくなった。
偶然、瀬谷区と泉区の境で見かけたのには、感激だ。
それも、このあたりのヌシとして棲んでいるらしい「青大将」なのだから、感謝状ものである。
動画に撮ろうと近づいたら、一目散に逃げていく。
正面に回り込んで待ち受けると、とまどった素振りをみせて、ス~~ッと川の草むらに身を隠していった。
彼らも生きるのに一生懸命だ。
生物の頂点にいる人間が、彼らの環境を脅かしていることは間違いないが、悲しいことに人間の方が脅かされていると勘違いして、駆除してしまう。
ヒトスジシマカとか、セアカゴケグモとか、いろいろと世間を騒がせているけれど、殺虫剤を使ってしまうことが多くなれば、いつか人間に循環して影響を及ぼすに違いない。
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