遠望・富士山2020.03.26（有事）

（夕方の富士山）

「有事」に備えて「自衛隊」を憲法に明記する。
と誰かが言っていました。
しかし「有事」は戦争ばかりではなく、
災害＝地震・台風・原発事故・・・、
そして今回の伝染病（感染症）の蔓延も、
「有事」といえるのではないでしょうか？

大正12年９月１日の関東大震災に際し、被災後の伝染病の多発に備えて、
東京ではこんな動きをしました。
まず、本院の駒込病院は被害が軽微でした。
折から開院中の本所病院は全焼し、患者は本院に収容しました。
そして分院の大久保・広尾の両病院を開設。
労資協調会と日本赤十字社は連合して洲崎埋立地に臨時伝染病院を急造。
東大は警視庁の委嘱を受けて、構内に約300床の仮設伝染病室を設置。
伝染病研究所・慶大附属病院・日赤病院も伝染病患者受入れ態勢構築。
警視庁も三河島・小松川に臨時伝染病院を設立。
９月15日までには、
東京府下16施設に約2,000床の伝染病患者のベッドが用意されました。

結果、
本院の駒込病院は、１年間に3,411人の治療にあたり、
広尾病院は、翌年閉院するまでに2,662人、
大久保病院は、大正14年１月の閉院までに2,689人を収容しました。

明記されると「自衛隊」は「有事」にどんな働きをしてくれるのでしょう？
誰が命令を下し、どんな結果をもたらすのでしょう？
初動を誤り、戦略・戦術が稚拙で・・・国民を守れるのでしょうか？
「自粛」ばかり要請していますが、
感染の広がりは政治のせいではなく、個人の問題にすり替えているように聞こえます。

桜が咲き始めました。でも、うっかり濃厚接触は気をつけたいものですね。