いわずと知れた「三社様」を祀る神社で、毎年5月になるとニュースされる三社祭は有名だ。
浅草寺のところでも書いたが、もともとは神仏習合で、浅草神社が浅草寺の境内にあることは不思議でもなんでもない。
当然、由緒も同じくする。
むかし、推古天皇の頃、漁師の浜成・竹成兄弟が隅田川で漁をしていたところ、魚が捕れず、網にかかるのは人型の像。なんども投げ捨てるが、網にかかってくる。やむをえず、像を持ち帰り、郷司の土師真中知に見せた。すると、真中知は、像が聖観世音菩薩であることを知り、ついには出家し、自宅を寺として祀り、帰依、郷民の教化に努めた。
真中知の没後、その子が観世音の夢告を受け、真中知・浜成・竹成の3人を権現神として祀ったのが三社様(浅草神社)の始まりという。
仲見世から山門を通り、浅草寺本堂から右手を見ると、浅草神社がある。
以前なら、そのままもと来た道を戻るか、花屋敷方面へと人は流れたが、今は、東京スカイツリーのおかげで、二天門は人通りも多く、お決まりコースとなっているのか、人力車に乗った新郎新婦がひっきりなしにやってくる。
鳥居をくぐる。
拝殿を見上げると、そこにも結婚式の予行演習をしているカップルがいた。
溢れるほどに重なった絵馬を見ると、英語、中国語、タイ語、仏語など、世界各国から訪れた人々が願いを託していた。
境内の一角に人だかりが出来ている。
のぞいて見ると、猿回しだった。
浅草神社に猿回し、どういう取り合わせの妙だろう。
仲見世や露店もよいけれど、浅草は元来、見せ物が似合うまちなのではないだろうか?
(大祓詞)
2> 浅草神社「恵比須神」ご朱印
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