散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

横浜そごう・美濃吉

2009年11月25日 | ☆グルめぐる横浜

「祇園に本店があるんでしたっけ?」
大概のお客さんがそう間違えているという。
祇園にあるのは「美濃幸」「美登幸」で、まったく関係ないという。
本店は、あの老舗料亭が軒を並べる粟田口にある「竹茂楼」。
享保年間に秋田佐竹氏の流れをくむという佐竹十郎兵衛が、美濃国大垣から京都へ出て、三条河原で腰掛茶屋を営んだのがはじまり。



美濃吉は、横浜の場合、ここ横浜そごう10階とみなとみらいのランドマークプラザ内にある。
品書きには、嵯峨野15750円、雪懐石10500円、月懐石7350円、花懐石5250円、鴨川3990円、宴3150円とある。
今回は、花懐石「初時雨」。


先付~胡麻豆腐。食前酒は、日本酒か、飲めないとウーロン茶。


前菜~初冬の彩り。ゆず釜はイクラ。赤いのは、赤コンニャク。


椀物~京の白味噌仕立て。丸いのは、飛竜頭。


向付~本日のお造り。タイとヒラメ。小さな器は、生湯葉とメンタイコだったと思う。


旬菜~朴葉焼、和牛の柔らか煮。すでに火を通している牛肉を朴葉味噌で温める。


鉢物~季節の炊き合わせ。聖護院大根に水菜。


お食事~かやくご飯、赤だし汁、香の物。


水物(りんご、洋梨、柿)。甘味(くずきり)。


抹茶。

やはり、こういう店は、一見さんよりも、常連さん向けにある。
常連さんは、頼むものが決まっているか、板前さんに「今日、入ったもので、美味いものをみつくろって出してくれ」のひとことで、あとはツケ(クレジット)で帰ってしまう。
それにしても、5250円でこの料理が妥当なのか、こればかりは人さまざま。
料理には、材料だけでは成り立たない、必ず人の手が加えられていることが、その向こう側の厨房の中にある。京料理というブランドをかかげるとなれば、食材は京都、もしくは琵琶湖などの周辺で採れるものを扱うことを信条にしていると思うが、今のような状況ではそれを守っていくのも容易なことではない。
京都でさえ、それらの地場の食材を使って料理したということになれば、それなりのお代は覚悟する。
まぁ、そんなことを気にしていたら、食事が楽しめるはずがない。

運んでくれる方と会話を楽しみつつ、一品づつ期待して待つ。
それが、懐石料理の楽しみ。せめて、船場吉兆のようなことがないように祈りつつ。

ごちそうさまでした。

ところで、評価はどうなの?  そう聞かれれば、横浜そごうでは「大和屋」かな?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なくもんか | トップ |  »

コメントを投稿

☆グルめぐる横浜」カテゴリの最新記事