散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

なくもんか

2009年11月24日 | ☆たまに娯楽
マイケルジャクソンの「THIS IS IT」観たいんだけど、デートしてくれない?
と娘にいうと、
私は「クリスマス・キャロル」か「なくもんか」が観たい。
という。
クリスマス・キャロルは、カミさんが観たいといっていたので、クドカンワールドといわれる独特の世界観、ある意味演劇観で作られている「なくもんか」を観に行くことにした。

宮藤官九郎(クドカン)氏脚本のお話は、悲惨な生い立ちの説明的な映像からはじまる。
阿部サダヲさんを主役として考え出された物語だけに、前回の「舞妓Haaaaan!!!」のときの舞妓フリークの異常なキャラ同様、下町人情厚い、その名も善人通り商店街で、異常なほどの働き者でお人好し、真面目一直線といった人物が主人公だ。
毎度お馴染み、クスクス笑えるようなエピソードやひとくせもふたくせもありそうな人物が登場し、ありえそうでありえないシチュエーションが続いていき、無理矢理今の状況へと結びつけていく展開になる。
クドカンワールドの理解者にしか、このストーリーを受け入れることは難しいかもしれない。
ただ、ホームドラマ仕立てにすることを前提にしているから、後半戦は急にテンポが緩やかになり、シリアスな場面も盛り込まれてホロリとさせられる。

クドカン+アベサダ+水田伸生監督なら「舞妓Haaaaan!!!」の方がよかったという人もいるけれど、もっと多くの年齢層に受け入れられる作品にしようという試みが「なくもんか」であるなら上出来だと思う。
クドカン+水田監督は、下町人情と家族の情を極端ながらも、こうでありたいと描いたのだと思う。今度は、過疎地に悩む田舎を舞台に作品をつくってみて欲しい。どんなイメージで二人が考えるのかを見てみたい気がする。
アベサダは、「怪優・阿部サダヲ」というフレーズがつくほどの活躍を期待したい。

最後に、普通のソースで食べても美味いハムカツが登場するけど、できるなら缶入りの市販ラードを使ったものではなく、肉屋さんから大量に出る切り外しの脂身を煮た上澄みから採ったラードを使ったハムカツが登場して欲しかった。
このハムカツの揚げたての美味さは筆舌に尽くしがたいものがある。
エンドロール曲は、いきものがかり。曲が終わるまで誰も客席から立とうとしなかったほど、内容にマッチして余韻をひくものがある。
それから、こども店長の加藤清史郎くんがちょい役で登場している。

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