書道ガールズが観たかったけど、
子どもとのバトルロイヤルに負けて、劇場版トリックを観た。
ストーリーの展開は、ほぼいつもどおり、つかみどころも、笑わせるくすぐりも、鉄板状態で、ある意味では、寅さんシリーズや釣りバカシリーズに匹敵する、若者向け娯楽映画といえそうだ。
ただ気になるのは、仲間由紀恵さんが、すでに分別のある年齢に達しているにもかかわらず、扮するところの自称・超天才マジシャン山田奈緒子の世間知らずで軽薄な女性を演じなければならないこと。
サッポロビール「麦とホップ」の30秒CMでも、最後に「エヘヘヘヘヘヘェ~~」と笑うのだが、ちょっと違和感を感じるのは、こちらがおじさんだからだろうか?
劇場版トリック2で、最後の収録と思わせるかのような発言があったのも、自ら演じる難しさを感じていたからだろう。
しかし、多くのファンはそれを許してくれず、今回の3作目となり、併せてテレビでも「新作スペシャル2」と題して、まったく別のストーリー(横溝正史原作・悪魔の手鞠唄を知ってるともっと興味深い)で放映した。
それにしても「貧○」とか「巨○」とか、何のために登場してきたのかわからない警視庁の矢部警部補の「ズラ」騒動など、ささいなことでクレームをつけたがる現代に、いかにも挑戦するかのような小ネタには、いつものことながら苦笑させられる。
しかしそれが、映画を観ている若者に、大うけするところをみると、格差社会やゆがんだ平等教育の、はけ口となっているように感じられる。
山田奈緒子がいつも同じ服でいるのは、家賃も滞るほどお金がないせいもあるかもしれないが、スカートの柄が、寅さんのジャケットの柄と同じような気がする。
となれば、これはやはり「寅さん映画」の系譜に入るのだろう。
渥美清さんは、ファンがいる以上、死ぬ間際まで寅さんを演じ続けたのだから、仲間由紀恵さんもそうならざるを得ないのかも知れない。
そうそう、トリック3を観る前に、劇場版トリック1、2は観ておいた方がよさそうだ。
パターン化した展開の違いを知り、また重なったり、繋がりのある部分も確認しておくと、面白さが倍増する。
2000年にトリックが放映されてから10年、これからどんな展開をするのか楽しみにしよう。
ミステリーなのにコミカルなものって、なかなかいいもんです。
そうそう、「麦とホップ」は、本当にビールと間違えちゃいます。
200gのハミ出るビーフステーキサービスセットも、ガストで食べた。
あとは、チキンラーメンリフィルを食べれば完璧かな?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます