散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

こしひかり

2009年11月27日 | ☆撮!本日の逸品
どんなにジタバタしても、家庭菜園で米は作れない。
人が代を重ねてきたのと同じぐらい、米は大陸から日本に伝播して以来、営々と作付けを重ねてきた。
今のお米を籾のまま、庭や畑に蒔こうとそう簡単に生えはしないし、たとえ田圃に蒔いても放っておけば、稲穂は稔らない。

貴重な米、それも本場中の本場、新潟県魚沼から送られてきた。
代々守り続けてきた田圃で、それも長男が家を継ぐということを繰り返して、米を守っている。
次の代に引き継ぐためにも、コストや政治といったことに左右されることなく、安心して代々、稲作なり、農業なりを続けられる農政が望まれている。
「農は国家の基本なり」
その「農」には、漁も含んでいる。
「農」を疎んじる国家は衰退する。それは歴史が証明している。
そして、国家を愛する教育に力をいれるよりも、親兄弟との絆、地域・先祖との繋がりを大切にする教育をすべきだろう。
そして、第一に真面目に働く者が大切にされる社会を築くことが先決だ。

ある人は、父母とも実家は百姓だったのに、
父方は、父の兄弟で家に残った弟が家を継いだが、農業を嫌い、土地を切り売りしているうちに、ついに自分の家の敷地と、隣接するアパートの敷地だけとなってしまい、今は一人っ子の未婚の従兄弟が、施設にいる年老いた両親の介護をしながら暮らしている。もう耕すべき土地はないし、次ぐべき血筋がない。
母方は、農業を嫌った長男がサラリーマンになり、それでも長男だから家を継げといわれた反発から嫁さんの実家へ婿養子に入ってしまった。その理由のひとつに、弟に男の子が3人もいて、農業を継ぐのに都合がいいということだったが、あろうことか、バスの運転士をしていた弟は飲み屋の女性と不倫関係となって、妻と離婚、3人の子どもも妻方へ引き取られた。
今さら孫に農業を継いで欲しいとはいえない。
いずれも、農業に従事するのを嫌ったことが要因にある。
そんな似たような話をそこいらじゅうでよく聞く。
また、たとえ誰かが家を継いだとしても、農業を嫌って嫁が来ないので次の世代が途絶えるといったことも現在大きな問題となっている。
とにかく、真面目に働く者が馬鹿を見る世の中を何とかして欲しい。
汗水たらすことを嫌って都会に出て、就職口がなく、生活保護にかかる。
夫の給料が薄給だからといって、わざわざ離婚し、母子家庭として別居したうえで保護費を加算してもらい、なんとか食いつないでいく。
婚姻届を出すよりも、離婚届を出すことの方がメリットが高い。
そんな家庭を増やす政策が、これからの日本を活性化させていくんだろうか?
米を作り続ける個人の努力に多くの負担を担わせることに、いつかくる国家の破綻への道をつけているのではないかと想像してしまう。

お金を出せば「こしひかり」は買える。
でも、この「こしひかり」はお金に換算できない以上の、歴史と価値を持つものと思い、これを育て実らせるご家族のご多幸を祈りながら、一粒も残すことなく大切にいただいている。

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