散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

フチ子ちゃん・千葉に行く4

2013年01月01日 | ☆千葉県

2006(平成18)年、安房郡富浦町・富山町・三芳村・白浜町・千倉町・丸山町・和田町が合併して南房総市が発足した。
それ以前にあった安房郡和田町役場跡地を利用して、昨年11月道の駅・和田浦WA・O!がオープンした。
合併した7町村の中で、唯一無かった和田町に、待望の道の駅が誕生しただけに、他の道の駅の良いところを採用したような構成になっている。


建物中央のアトリウムに入ると、高いドーム状の吹き抜けに、和田浦を象徴する捕鯨のモニュメントが浮かぶ。


その左手は「みなみや」と名付けた、直売所&おみやげコーナー。
どこの道の駅も、直売所の活況は、近隣から持ち込まれる産物のよしあしが反映する。
花作りで有名なところだけに、沿道の要所要所にお花畑や直売所、集合店舗があるので、やはり花の充実度が気になるところで、その棲み分けが課題といえそうだ、


右手には「わだい処・和田浜」というレストランがある。
出色はそのメニューだ。
さすが日本に4か所しかない稀有な沿岸捕鯨基地のある町だけに、名物の鯨料理が手頃な価格で味わえる。


くじら食べ比べ定食(コロッケ、メンチ、シューマイ)800円
くじらカツ定食1200円
さえずりシチュー定食1000円
くじらの竜田揚げ定食1200円
くじら竜田揚げ給食500円(見出し写真)
和田浦くじらカツカレー1200円(下写真)


千葉県のように山が海岸線近くまで張り出している房総半島で、沿岸漁業や捕鯨が成り立っているのはなぜだろう?
世界的に捕鯨反対を唱えている国だって、食用ではなく鯨油とヒゲが目的で乱獲していた歴史を持っている。
日本に開国を求めた理由も捕鯨の補給基地目的だった。
鯨油が石油に、ヒゲが針金やプラスチックで代用できると、捕鯨の必要性がなくなった。
それに対して日本では、牛馬豚などの肉食を禁じていたため、魚としてのくじらを食用目的に捕鯨し食べていた。
しかし昔は、物流も限られ、冷蔵庫なんて便利な物はなかった。
ほとんどは干物に加工され、市中に出回った。
漁業はイワシ漁で、田畑の肥料として出荷され、くじらの干物は「たれ」と呼ばれて珍重された。
かくいう私も、ものごころついたときから、千葉の家ではくじらのたれが毎日のように食卓にあったことが思い出される。
ほかの動物性タンパク質といえば、卵を産まなくなった鶏だったり、犬が捕獲した狸や野ウサギだった。
それだけに、くじらは日本の食文化の代表格といえよう。

かといって、さすがにくじら肉が嫌いだという人もいる。
地魚刺身定食1500円
アジフライ定食800円
房州名物さんが焼き定食800円
鶏唐揚げ定食900円
房州海老カレー2500円(土日限定1日5食のみ)
天ぷらそば・うどん800円
豚の生姜焼き定食900円(下写真)

採れたて旬野菜のかき揚げ定食700円(下写真)


いずれも、ボリューム感もあって、美味しい。
とにかく、くじらの竜田揚げ“給食”は、なかなかのアイデアもので、500円でくじらが食べられるだけでもイチオシだ。

箸置きが落花生、伝票差しがサザエというのも、実にシャレが効いている。


それにしても、こんなユルキャラがあってもいいけど、誰が買うというんだろう?



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