散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

インフルエンザ

2009年05月29日 | ☆たまに修行
医学の父と呼ばれる古代ギリシャの医学者・ヒポクラテスの記録にインフルエンザによる流行と思われるものがあるとされる。1748年、ヨーロッパで風邪が猛威をふるい、多数の死者を出した折、病気の原因がわからず、占星術で惑星の並びが悪かったことと信じられたために「同時に多くの人を襲う災厄」をインフルエンザ(語源は「星の影響」を意味するイタリア語)と呼んだことにはじまるという。1892年、北里柴三郎らがインフルエンザ患者から取り出したいくつかの病原体の細菌を分離し、インフルエンザ菌と名付けた。
医者にかかるものの、昔から風邪は特定の病気とはされず、風邪症候群と大まかな分類をされていて、いろいろなウィルスが引き起こす、せき、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、発熱、倦怠感、嘔吐、下痢などの症状を示す総合的なものを風邪と呼び慣わした。それ故に「風邪は万病のもと」とも称される所以だ。インフルエンザ(流行性感冒)は、風邪の中の特定ウィルスによって引き起こされる病気であって、その感染力から普通の風邪と認識を混同しては危険だといわれている。1918年に世界的に大流行したスペイン風邪では、まだ細菌が特定できていなかったため、感染者数6億人、死者2~5千万人にのぼった。1957年にはアジアかぜ、1968年には香港かぜ、1977年にはソ連かぜが世界的に蔓延し、一度発症すれば恐ろしく猛威をふるう。スペイン風邪の流行った当時、陸続きでないところでは船舶による交通手段しかなかったにもかかわらず、米国を発信源とするインフルエンザがヨーロッパに渡り、日本でも48万人の死者を出したと最近、研究発表された。すると、今のように飛行機や高速鉄道を使った人の行き来や、多国籍な人々の渡航、交流が日常茶飯事となっている現状を考えれば、パンデミック(感染爆発)を阻止するというよりも、急激あるいは緩やかに広がる中で、確実に感染すると考えた方がよく、その場合の対処方法は、ただただ安静にして家に引きこもるしかあるまいと、ひとり悟っている。
とある病院の駐車場に設置された「発熱外来」という名のテント。蔓延しはじめたとき、ここはどんな状態になるのだろう?日本での大流行は秋から冬。寒空のテントでは病状は悪化する一方かも。

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