「ママの手は魔法の手」というCMソング。
子どもの体調を整えたり、心を癒したりするためには、子どもに直接触れる保護者の「て」が大きな力を秘めているのだという。
毎日新聞の記事から、抜粋して、自分の意見も含め、記事を書く。
私は、心の応急手当を知っている。
誰かに話す、静かに聴いてもらう、怖い秘密はできるだけ大人に話す、自分自身の身に起きたことを否定されない相手を選ぶ。
そして、最後に、何が出来るか一緒に考えようと、自分の意思を尊重してもらう。
以外に、大人はこれが出来ない。
~~がダメなんだよ、~~したから、こうなったでしょ。
そう子どもを責める。
記事の中では、
「現代人は外に注意が向き過ぎて、自分をおろそかにしていませんか?特に背中は意識のいかない部分、自分自身に意識を取り戻して欲しい」と整体ボディワーカーの山上さんがいう。
子どもがクズったり、病気の時、
よく抱っこしながら、「とんとんして~~~」というリクエストに答えた。
保育士時代は、なかなか昼寝の難しいこのそばで、だまって体をくっつけ、おでこをなでたり、背中をさすったりして、お昼ねの時間なので、お話は出来ないが、「私はここにいるよ」の合図を送った。
年齢の低い時から、働く親につきあい、保育園に通ってくるのだから、不安や、迎えに来てくれる親を心待ちにしている。
その不安を解消したり、楽しい時間を提供するのが、保育士の仕事だと思う。
では、親の仕事は?
働いて、食べさせることはとても大切だ。
けれども、忙しいからと、子どもの話を聞けないのでは、とても残念な結果になっていく。
私は、「まーの話は、今聴いてほしいの、今じゃなきゃだめなの」と真剣に訴えてくるので、
手をとめて、「聴く」体制を取った。
保育園からの帰り道もできるだけ、わんちゃんに話しかけ、ありさんの行列と話をし、石ちゃんとも、会話した。
朝の忙しい時間では、自転車に乗り大きな声で歌を歌った。
10分から30分の間。
それを後回しにすると、とんでもないことが起きる。
大事なその時の気持ちを聴けなかったり、「うれしかったの」「かなしかったの」「楽しかったの」という伝えたいと思っている感情をうまくキャッチできなくなるのだ。
手をつないで歩く。
これは子どもの安全の為だけではなく、手から伝わってくる温度、変化、興味を示したものの先になにがあるかを教えてくれた。
子どもの目線っておもしろい。
体の「声なき声」に耳を傾けることは、言葉で表現できない子どもが本当に求めていることに耳を傾けることにもつながるという。
幼い子どもは体調が悪くても、上手に言葉にできず、甘えたり、ぐずったりすることが多い。
反対に言葉に出来ない欲求や不安が体調の変化として現れることもある。
「今日は困る」という時に限って子どもが熱を出すなどの経験は多くの親が経験しているだろう。
情報に翻弄され、子育てに自信を持てない母親を多く見てきた山上さんは
一人よがりでない自信を持つには、子どもの声を聞けばよい。子どもの体は雄弁。体に直接聴く習慣を漬けてみませんか?
子どもの体調を整える整体の技とは・・。
便秘であれば、あお向けに寝かせた子どもの両足の親指を包み込むように持ち、膝を開き気味にさせて下腹部に力が集まるようにギューっと押さえてはパッと離す。
何度か繰り返す。
疲れやすかったり、微熱が続く時は、足の指を小指から一本づつ引っ張る。
秋、呼吸器を手当てすると夏を元気に過ごせる。
後頭部の出っ張りに手を当てて、ゆっくり深呼吸する、
子どもの呼吸や眠りを整える。
文字通り、「手」を「当てて」、そこに意識を集めることで「気」が満ちる…というのが、整体の考え方。
正確につぼを知らなくても、触れるべき場所は感覚的にだんだんわかってくるという。
スキンシップの研究をsている桜美林大学の山口准教授が、幼児の保護者を対象に調査したところ、スキンシップの量が多い子ほど、情緒が安定していた。
また、高校生に攻撃性の調査を行い、その保護者に乳幼児期のスキンシップについて尋ねると、少なかった生徒ほど切れやすい傾向が表れたという。
山口准教授は「影響は一生続くのでは?」と見る。
「親子のスキンシップは依存度を高める」をいう意見もあるが山口准教授の調査ではスキンシップの多い子ほど自立が早いいをいう結果もでた。
「移動はベビーカー、寝かせるのはベビーラック、子守りはDVD・・・と育児の道具が増え、親は昔より子どもに触れなくなってしまった。だか、『手当て』には想像を超える力がある。
「手の治癒力」(草思社」も出版した。
生理的には、子どもに触れるとオキシトシンという物質が分泌するとい。
リラックスや信頼感の向上、攻撃性の抑制などに効果がある。
親と子の両方に分泌されるので、触れることは親の為にもなるという。
オキシトサンは長時間触れるよりも、回数を増やす方が多く分泌される。
そこで、山口准教授が勧めるのは「ちょい抱き」。
数時間に一度、ぎゅっと抱きしめ、短時間でもきちんと向き合うことが効果的だという。
子どもが求めている時に、自由なスキンシップを。
子どもを受け入れるという触れることの原点を感じて欲しい。
さて、インナーチャイルドには実際触れることはできないけれど、心に語りかけること、「どうしたい?」と尋ねることで、きっとチャンスをくれるはず。
大人の自分にも、適切な手当てをね。