石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

リコール・・・

2010-02-04 23:12:33 | 日記
 ・・・  祇園精舎の鐘の声
      諸行無常の響きあり
      沙羅双樹の花の色
      盛者必衰の理をあらわす
      おごれる人も久しからずや
      ただ春の夜の夢のごとし
      たけき者もついには滅びぬ
      偏に風の前の塵に同じ    ・・・ 
 昔の人はよく言ったものだ。たけき者(心をなくし実利に走った大企業)もついには滅びぬか。

 トヨタのリコール問題で、私は、因果応報は有るものだと思った。契約労働者(社員)を非人間的(奴隷)に扱うから、罰があたったのだ。
 無論、トヨタのリコール問題の苦境が、回り回って、日本国と国民の損失になる事は私も百も承知だが。

 しかし、私の「様を見ろ。因果応報だ」と言う気持ちは変わらない。


   = ときめきの終わり =

  何かが、終わったのだ。
  最早、あの夏の夕暮れの出会いの予感に満ちたときめきも、
  あの冬の夜の一人で歩く時のシネマ気分も、
  総て、遠い過去の感傷となった。
  今、私は、何も手に入れることが出来ずに、
  人生の悲哀を嫌と言う程に味わっているのだ。
  これから、何処へ行こうか。
  最早、あの人には、会えまい。
  さようなら、私の青春。


  『 来し方を 思えば思い 悔いばかり  又一からの 人生思う 』        石    兎