石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

野良猫・・・

2010-02-11 23:02:02 | 日記
 庭に居着いていた、メスの野良猫が、姿を消した・・・

 リティーと名前も付けて、朝夕食事を与えて、可愛がっていたのに。リティーは何処へ行ってしまったのか。

 しかし、野良猫は、偉い。どんなに好い条件(食事がもらえる)の場所でも、敢然と見捨てて出て行く。


   =  春  雷  =

  夢を見ていました。
  貴方の夢を見ていました。
  忘れた積もりでいました。
  目覚めて、私は、泣きました。
  三月の末の春雷の轟く夜明け前でした。



   =  荒  野  =

  真夜中、風が吹く、唸りを上げて、風が吹く。
  こんな夜に、眠らずに朝を待つ私は、
  奇跡を夢見る哀れなドン・キホーテ。
  ロシナンテよ。
  今、暫し、私の重みに耐えて呉れ。
  荒野も、孰れ尽きるだろう。

                          石   兎