徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:『日経テクノロジー展望2017 世界を変える100の技術』(日経BP社)

2017年07月29日 | 書評ー歴史・政治・経済・社会・宗教

 『日経テクノロジー展望2017 世界を変える100の技術』は、副業の翻訳のために現代技術の日本語語彙を勉強するために購入しました。最新技術にそれなりに興味があるというのも確かです。ネットやニュースなどでは情報が細切れになりやすくなかなか全容を掴めないことも多いので、この本のようにコンパクトに様々な技術を分かりやすくまとめたものは手軽で、大変参考になります。

目次

1章 すべてが変わる ~ここまで来たテクノロジーのインパクト 人に近づく 人の力を拡大する ◆チャットボット 他

2章 交通が変わる ~自動車は馬車になってしまうのか 車、道路、移動が変わる ◆自動運転 他

3章 住まいが変わる ~「木造の時代」再び 建材や工法が変わる 住宅・建築設備が変わる 街が変わる ◆木造超高層ビル 他

4章 医療が変わる ~再生医療はどこまで来たか 治療。現場が変わる ◆免疫チェックポイント阻害薬 他

5章 産業が変わる ~あなたの仕事はどうなる 農業、お金、ものづくり、商売、エンターテインメントが変わる ◆農業ドローン 他

6章 危険から守る ~見守りから設備点検、地震対策まで 見守る 情報を守る 災害を防ぐ ◆高齢者見守りシステム 他

7章 もっと速く、もっと便利に ~すべてを支えるICTとエネルギー プログラミング、コンピューティング、ネットワーキング、エネルギーが変わる ◆機械学習 他

8章 今なお残る課題を見極める

2017年に実用が進む100の有望テクノロジーを厳選し、そのインパクトを簡潔に、わかりやすく紹介」と商品説明にありますが、本当に今年実用が進んでいるかどうかについては疑問をさしはさむ余地があるとは思います。

技術が実用化し、普及するかどうは企業の技術力だけではいかんともしがたい面もあります。普及のためには行政または法的整備が必要なこともありますし、倫理的な問題が絡んでくる場合もあります。また、利用者側の受け入れ態勢または心理的な障壁が問題になる場合もあります。

未来予測の精度を高めるには限界がありますが、本書は近い将来に重要になる技術を俯瞰するには良い参考書だと思います。

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