色シリーズ第5弾の『ST 警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル』は犬のごとく鼻が利く第一化学担当にして武道の達人の黒崎勇治が活躍するエピソードです。
舞台は新宿歌舞伎町。携帯のワンクリック詐欺に遭った役者志望の男が、復讐するために仲間を集めます。その中に美作竹上流の者がおり、彼が黒崎をこの計画に引き込みます。
一方STは歌舞伎町で起きている原因不明の火事の原因究明のために出動します。その裏には中国マフィア同士の抗争があるようで、所轄の強犯のほか組対も捜査に加わりますが、両者の組織的摩擦が浮き彫りになります。
また、火事の前には怪奇現象が起こるらしいが、それと火事の発生とはどう関係するのか翠が主に調査します。
さて、詐欺の復讐のために中国マフィアの大物の名前を騙ることと、火事の捜査はどのようにつながっていくのか。黒崎の無口だけれどもかなりの策略家ぶりが発揮されます。
マフィアがらみの話ということで、かなり緊迫感に溢れたエンタメ性の高いエピソードです。