自然公園になっているカディス県西部の山間の村は白塗りの壁の家が山腹に張り付くように並んでいる「Pueblo blancos 白い村々」として知られています。
Vis-à-Vis 観光ガイドブックシリーズのセビリア&アンダルシア編には下のようなツアーが紹介されています。
逆三角形の左端の街 Arcos de la Frontera は私たちが滞在していたメディナ・シドニアから車で約30分のところです。9月7日に白い村ツアーに出かけましたが、もちろんこの逆三角形を一周するわけにはいきません。距離的にはそれほどでもありませんが、高速道路ではなくくねくね曲がり、上ったり下りたりする山道ですのでどこにも寄り道しなかったとしてもこれを一周するのにたぶん8時間かかることでしょう。
私たちはまず Arcos de la Frontera に寄り、そこから西進して El Bosque というところで南へ曲がり、Ubrique を目指し、そこから上の地図の白い道を通って戻りました。
Arcos de la Frontera
アルコスは先史時代から途切れることなく人が住んでおり、その川に挟まれた高台という要塞に適した地形からすでにローマ時代から軍の駐屯地(当時の地名はArcobriga)として利用され、コルドバを首都としたイスラム帝国時代は Medina Arkosh という地名で要塞化されました。この要塞は1264年にカスティリャ王アルフォンソ10世によって陥落しました。
アルコスは先史時代から途切れることなく人が住んでおり、その川に挟まれた高台という要塞に適した地形からすでにローマ時代から軍の駐屯地(当時の地名はArcobriga)として利用され、コルドバを首都としたイスラム帝国時代は Medina Arkosh という地名で要塞化されました。この要塞は1264年にカスティリャ王アルフォンソ10世によって陥落しました。
旧市街は小路が狭く入り組んでおり一般車両は乗り入れ禁止になっています(タクシーと住民の車は例外)。このため私たちは駐車場から1.5㎞程歩いて車両乗り入れ禁止区域の旧市街に入りました。坂道が結構急なのでハードでしたよ。😅
アルコス遠景。崖の上が旧市街。
アルコスの街並み
メイン通り。旧市街の中ではかなり幅広な道。
アルコスの心臓 Plaza del Cabildo にある教会 Iglesia de Santa Maria de la Asunción の周りはアーチ付きの小路です。
教会正面。ロマネスク、ゴシック、ムデハール、バロック様式のちゃんぽん建築😆
この Plaza del Cabildo はこの教会とパラドールホテルと市庁舎で3面囲まれており、広場自体は駐車場になっているので景観は台無しですね。
空いている一面は崖っぷちで、眺めを楽しめるようにテラスになっています。
パラドールホテルの一部と崖
パラドールホテルとは反対側の崖
そこから徒歩1~2分のところに Parroquia de San Pedro(聖ペトルス教区教会)があります。なかなかの存在感ですね。
ランチは Plaza del Cabildo にほど近い小さな食堂。一応 San Marco というペンションに属するレストランらしいです。外にあまりに分かりやすいランチメニューが出ていて、お値段も9ユーロとお手頃だったのでそこに決めました。
まずはジュース
前菜は二人ともアンチョビとトマトのサラダ
メインは焼きイカ
ダンナは卵焼きとチョリソ(Campero)
デザートはTocino de cieloというプリンの一種。
とチョコプリンのようなムースのような Pudin casero
コーヒーも(ランチメニューには入っていない)
食後はもう一つの展望台へ。入口のアーチにはお花の飾りが。
雲が多いとはいえ33度くらいだったので日影がないテラスは長居できるようなところではありません。
Embalse de Arcos アルコス貯水池
この地点から駐車場までおよそ2.3㎞😱
路地裏などを見ながらゆっくりと車のところへ戻りました。
行きは気が付きませんでしたが、帰りに旧市街を出た大通りのわきにKKKのモニュメントが!2008年の作品らしいですが、こんなのを作る人・飾る人の気が知れない。
El Bosque
次のストップは El Bosque。「森」というのが地名なのが面白いですね。
素敵なおうち😍
ここでカフェを探したのですがそれらしいのがなかったので結局すぐまた車に乗って Ubrique へ向かうことに。
Ubrique
ウブリークの遠景と周辺の山々 Sierra de Ubrique
街の入り口にある墓地。
戸棚のようなお墓
墓地から見た町
街中
ここから進路をメディナ・シドニアのホテルに向けました。
Parque natural de los Alcornocales
途中のコルク林
山、山、山
この辺りはアンダルシアでも雨の多い地域なんだそうで比較的緑が多い感じでした。
帰りのルート上にあった白い村 Alcalá de los Gazules
緑色の自然公園のはしっこですね(下の写真のボールペンの先)
Medina Sidonia
この日、ドライブに出発したのが10時40分ごろで、ホテルに戻ったのが20時半ころでしたので、約10時間ツアーに費やしたことになりますね。ダンナもさすがに山道の運転にうんざりしてました😅
この日、ドライブに出発したのが10時40分ごろで、ホテルに戻ったのが20時半ころでしたので、約10時間ツアーに費やしたことになりますね。ダンナもさすがに山道の運転にうんざりしてました😅
このため、後日ロンダに行くことを予定していたのですが、片道2時間かかるため(高速だけでは行けない山道あり)結局行くのを断念したんですよね。😩 機会があれば今度はロンダの近くに泊まって観光しようと思いました。
ディナーは22時ころ(スペインではまだ普通の晩御飯の時間)。Restaurante La Fábrica De Los Hermanos Ortega という長い名前のタパスレストランでした。ここは店の内装は普通なのに割高で量が少ないというタイプの高級レストランでした😕 メニューはクリエイティブで面白い感じでしたが。。。
まずは飲み物
Brocheta Yakitori おしゃれ焼き鳥
Roll de mar 不思議海苔巻き
Carrilada de cerdo con canela, manzana y pinonate
Kebak de chicharrón y queso pajarete ポークとチーズの春巻きみたいな?
Croquetas de carabineros クルマエビ(?)のコロッケ
美味しいは美味しかったのですが、ちまちましすぎて食べた気にならない懐石料理に通じるものがありました。店内がうるさいこともあって30ユーロ払って早々に退散しました。デザートはホテルで果物を食べました。
安くておいしいものをいっぱい食べたい人にはお勧めできないレストランですね。😅
Algeciras & Tarifa へ続く。