「ST 警視庁科学特捜班」の色シリーズ第二弾『赤の調査ファイル』は法医学担当の赤城左門が活躍します。
ある男性がインフルエンザで紹介状なしに大学病院にかかり、処方された役に対するアレルギーが元でTEN(中毒性表皮壊死症)またはSJS(スティーブンス・ジョンソン症候群)の症状で夜間に救急車でその大学病院に搬送され、死亡します。遺族が医療訴訟を起こしたため、赤城が鑑定医の一人として事案に関わりますが、裁判は敗訴。遺族が続いて刑事訴訟を起こしたため、STの関わるところとなります。
問題の大学病院は赤城の出身大学でもあり、過去に確執のあった人物がこの事件に関わっており、彼の過去がSTや捜査に関わる刑事たちに明かされることになります。看護師たちに「赤城ちゃん」と呼ばれてかなり人気だったことも判明します(笑)それで女性恐怖症って。。。
大学病院の医局制度のゆがみや研修医の過酷な労働環境ゆえに起こった事件と言えます。真相究明よりも病院の体面を大事にする、患者の命を軽く見るような病院の体質など、許しがたき問題点が浮き彫りにされます。