パトカーが…

会社で
私の席からは、駐車場に入った車がよく見えます

バァ～
ダダッ！
ギッ！
バタン！

降りてきたのは3人の警察官
車は、勿論パトカー
赤色灯は回っていませんでした

「こんにちは～、今朝の件ですが、さわ○さんいらっしゃいますか」

？
愛想はいいが、有無を言わさない雰囲気がある

「さわ○ですか？うちにはそういった者はおりませんが」

？
「東○自動車さんじゃない？」

「はぁ、違いますけど」

「失礼しました！」

パトカーに戻りかけてすぐまた
一人が
「55番地ってどこですかね？」

学区の地図を見せて
「ここは73番地だからぁ」

「あ！　道が一本間違っていた、ごめんなさいね、驚いたでしょう」

ホントに驚いた
自慢じゃないけど、警察官と話したといえば、交番へ自転車の盗難届けを出しに行った時ぐらい
交番のお巡りさんは親切で優しかったけど、今日の3人は違ったよ

あのさ
駐車場に入れた時点で、この会社の名前が目にはいるでしょ？
刑事ドラマみたく減速もせず突っ込んできて素早くパトカーから降りてきたから何事かと思いました
勘違いも甚だしい


戻ってきた一人
あれは刑事さんに違いない
にこやかさの中に厳しさが見えた
とはA氏の談

確かに
そうかも

B氏
こにが罰金踏み倒しで逮捕されるのかと思ったゼ

何を馬鹿なことを言ってるんだか
そっちでしょうが

B氏
あ！また俺の古傷を思い出させるようなことを言う！

あのね
言い出したのはそっちでしょうが

B氏
あぁ～、この繊細な男の心を分かってもらえないんだ

勝手に言ってなさい

1月にスピード違反で痛い目にあったA氏は傍観者に徹していました


55番地で今朝何があったかは知りませんが
驚きで眠気が吹っ飛んだ午後のひとときでした