中央公論新社
2022年12月 初版発行
383頁
第四代将軍・徳川家綱の時代
明暦3年(1657年)1月に江戸を襲った、後に「明暦の大火」と呼ばれる大火災が発生します
死者、行方不明者とも世界的にも有数な惨事に立ち上がった老中・松平伊豆守信綱は、町奴・花川戸の長兵衛を斥候として使いながら江戸一新に乗り出します
『家康が建てた江戸が燃え尽きた後、現在の東京へ繋がる大都市・大江戸への建て替えが始まった』
の文言に惹かれて読みました
ところが「家康、江戸を建てる」のようなワクワク感が全くなく、我慢して何とか読み終えた、というのが正直な感想です
面白かったのは知恵伊豆と呼ばれた信綱の才覚が発揮された、水野十郎佐衛門と幡随院長兵衛の争いを収めたあたりくらい
天樹院(千姫)や信綱の姉・おあんはなど登場したものの、影が薄く何のために出て来たのかよくわからない人物も多々あり
知識として興味深いところはたくさんありましたが小説としては「?」でした
森沢明夫さん同様、しばらくお休みかな(+o+)
>我慢して何とか読み終えた、というのが正直な感想です。
そう、私も何度か投げ出そうとしました。
歴史vs技術といったテーマは面白いのですがね。