ポプラ社
2021年2月 第1刷発行
283頁
大阪北部に位置する蛍石市
古い住宅やマンションが建ち並ぶ静かなこの街に「ほたるいしマジカルランド」はあります
「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長・国村市子を筆頭にたくさんの人々が働いています
曜日ごと、一週間の連作短編集で、各曜日の主人公は
月曜日:インフォメーション担当の萩原紗英
火曜日:パールのドールハウス担当の村瀬卓
水曜日:清掃員の篠塚八重子
木曜日:ローズガーデン担当の山田勝頼
金曜日:市子の息子、次期社長と目される国村左門
土曜日:メリーゴーラウンド担当の三沢星哉
日曜日:すべての働くひと
寺地さん初読
各人に辛い過去があって悩みがあって恋があって…でも遊園地で働くことで人生が拓かれていく、といったお仕事小説と思って読み始めましたが、水曜日の八重子さん辺りから物語世界にぐっと惹きこまれ、一気読みでした
ただ、全体に人物像の掘り下げ不足の感あり
それと、主人公たち全員、親や子と上手くいっていない、死別、離別している、で『どうして?』と思ってしまいました
そう設定しなければならない理由があるのでしょうか
月曜から土曜の各主人公と社長の市子さんを主人公に独立させた物語があったら読みたいです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます