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東野圭吾「夜明けの街で」

2024年04月06日 | は行の作家


角川文庫
2010年7月 初版発行
2011年10月 19刷発行
391頁

不倫する奴なんてバカだと思っていた
でもどうしようもない時もある
建設会社に勤める渡部は派遣社員の秋葉と不倫の恋に堕ちます
しかし、秋葉の家庭は複雑で、両親は離婚、母親は自殺、彼女の横浜の実家では15年前に父の愛人が殺されるという事件まで起こっていました
殺人現場で気を失っていた秋葉は真犯人の疑いをかけられながらも沈黙を貫いてきました
犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心は揺れ動きます
まもなく時効を迎える殺人事件の真相やいかに

不倫への言い訳や妻への不満など渡部の心の声にイライラし通し
終盤になってミステリー色が濃くなってきて何とか最後まで読めましたが
恋愛小説としてもミステリー小説としても中途半端な感は否めませんでした
理由があるにせよ、クリスマスイヴやホワイトデーに家を留守にする夫の行動を疑わない妻はいないでしょう?
渡部は心底バカです
でも、バカになってしまうのが不倫なんでしょうね-
幸か不幸か、知らないだけか?
ドロドロ愛憎劇の経験が無いのでまるで別世界の話でした

おまけで収録の「新谷君の話」のほうが良かったかも

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