ウソ発見器！？

これって何かわかりますか？
そう、タイトルの通り「ウソ発見器」なんです。

息子がＴＶで大手進学塾のＣＭで、無料の理科実験教室の案内を見て、
ねだられてしいまい、昨日参加してきました。

「無料」という甘い言葉にＯＫを出したわけではなく、
今の塾から、この塾が良ければ転塾しても構わないと思い、
体験授業もかねて、ＯＫをだしたのですが・・・

日中、何度となく塾から電話があり、
新聞の勧誘のようにしつこくアプローチされる

ようは「実験教室」の前に１時間程、子供にはテストが行われ
別室で保護者は入塾のための説明会に参加してくれ、とのこと。
そして、後日、個人面談に来てほしいというのだが・・・

めんどくさあ～っつ

「あの～、無料で実験教室だけ参加しようなんて、
図々しいこと考えてはないんですが、１２月は仕事が忙しくて、
伺うことは出来ません」

「大丈夫ですよ～、土日でも夜間でも、ご都合にあわせますよ～」

あいにく、師走のウイークエンドは主婦でも忙しい。
子供のクラスの親睦会サッカーチームの保護者の飲み会
ママ友のクリスマス会
忘年会ラッシュだ

「飲み会の予定で忙しい」なんて言えば、
「なんて教育不熱心な親なんだ」と白い目で見られそうなので、
口には出せなかったが・・

仕方なく、足取りも重く、理科実験教室に参加。
どの程度のウソ発見器が出来るものか、見せてもらお～じゃないの

教室に入るやいなや、愛想の良い先生が、
「お待ちしておりました」と揉み手をしながら案内してくれた。

子供はテストのため別室へ・・
「テストなんて聞いてないよ～}めんどくせ～」
息子は不服そうにつぶやいた

「めんどくさ～」とか「めんどくせ～」は私達親子の口癖である
この親にして、この子あり・・

そして私も、保護者の教室へ案内される。
「説明会は１時間ほどですから・・」

めんど～くさあ～
息子同様、心の底でつぶやく私。
渋々、説明会の話に耳をかたむける。

えっ？家庭内での教育方法をお教えします？
家で子供に勉強、教えられないから、ここに来てるんでしょ～が

いかにも時間つぶしの内容と、
オブラートに包んだ言い回しの口調に
段々イライラしてきた。

手っ取り早く教えてよ！
ひと月の月謝は？え～っつ！そんな？
金額に見合うだけの指導して、もらえるんでしょ～ね。

や～よ、能力別クラスとかなんとか言って、
頭の悪い息子のクラスには、大学生のアルバイトの教師なんてつけたら

心の中でつぶやいた。

そんなこんなで、長～い教育論を語れても、馬の耳に念仏。
食後の昼下がりともあって、思わず舟をこいでしまった私。
なんて、親かしら、私って。

そして、いよいよ理科実験教室の見学へ。
テストを終えた息子も楽しそう

トランジスタやら、導線やらを組み合わせること３０分。
あっと言う間に「ウソ発見器」やらが完成

えっ？「ウソをついているかどうかの正確性はない？？」
そりゃ、そーよね。
でもそれって、ウソ発見器なんて言えるの？

つまりはこういうこと。

微量な電流を流したアルミホイルに手を触る
全ての質問に「ＹＥＳ」で答える。
うそをついて「ＹＥＳ」と言うと手から微量な汗が出る
水分に反応して、ブザーが鳴る。
つまりはウソをついたことになる。

子供だまし・・・

そう思ったが、こんなにも「すごい！すごい！」喜んでいる子供の前では、
死んでも口に出せない

「ママ！僕、この塾に通いたい！いいでしょ！」
息子が叫ぶ

待ってましたと言わんばかりに、
先生が笑顔ですっ飛んできた！

「どうです？体験教室だけでも、いらしてみては？」

「でも、同じ教室が近所にあるので、わざわざ電車に乗って通うのは・・
実験教室が近所の教室は受講できないので、こちらの教室に来ただけで・・」

「でも、近所の教室よりも、お子様もこちらの雰囲気に慣れたみたいだし」

はは～ん、そうよね。同じ塾でも拠点が違えば、ライバル同志
もうすぐ年末だし、各教室の営業ノルマをあげるために必死なんだろう・・
「せっかく来たカモを、取られてはいけない」とあの手、この手で
攻めてくる

「ゆうき君なら、きっと頑張れば成績がぐんと伸びると思います」

「あの～、今のお言葉、さっき作ったウソ発見器で、試させてもらってもいいですか？」

「やだ～っ、御冗談を」

ああ言えば、こう言う
こう言えば、ああ言う

ついに息子が口火を切った。
「ママ、僕なら大丈夫。一人で電車でここに通えるよ」




思わず黙り込む私。
相手方の先生の「やった！」という目が、キラキラと光っている

負けた

そんなことで、受講申込書にサインを余儀なくされたのは、
言うまでもない