スクラップブッキング日記

スクラップブッキング講師歴18年。
作品作りに明け暮れる毎日です。

本物のプロ。

2014-05-07 21:26:07 | Weblog
GWも無事終わり、子供達もやっと学校に行ってくれて、
ほっとしています。

毎日、塾通いの娘には、「ストレス発散に」と、
原宿にまた連れていかされる羽目になりました
ついこの間の春休みに、新作の洋服をねだられたばかりなのに・・・

GWの竹下通りは、殺人的な混雑
なんせ、全く前に進みません。
この混雑を珍しがって、スマホで撮影している人達で、
まず行列の流れがストップ。

わずか進んだと思えば、今度はクレープ屋さんの前でストップ。
こんな大混雑の中で、どうやってクレープ片手に、食べ歩きが出来るのか不思議だわ??
クリ―ムなんぞ、服に付けられたら、たまったもんじゃない

やっとのことで、娘のお目当てのショップ「ピンクラテ」に到着。
何着か「春の新作」の服を買わされる。

ところで、いくつかある店舗の中で、娘の大好きなブランド「レピピ」で
長い行列のお会計に並んでいると・・・

今風のきゃりーぱみゅぱみゅみたいな、店員の愛想の良さにびっくり。
そういえば、ひと月前もこの店員さんだったわ・・
すぐに思い出せた。

以前も「わ~、ウチのお店の服、着て来てくれたんだ。有難う!
すっごく可愛い似合ってる
と声をかけてくれた。娘はもちろん、上機嫌

そして今回も、「今日は混んでいる中、来てくれてありがとう
可愛いよね、この服。私もお気に入りなの。
でも、すごい人気でこのサイズはすぐ売れちゃうんだよね~。
良かったね。手に入れられて、超ラッキーかも
今度来ることがあったら、ぜひ着て見せてね絶対、あなたに似合うから。」
と実に愛想が良い。

親の私でさえ、「このお店で買い物して良かった~」と素直に思うし、
財布の中の福沢諭吉との「別れ」もそれほど惜しくない。

もしこれがセールストークあったとしても、「わざとらしさ」が微塵も感じられない。
単なるリップサービスだと思わせないところが、一流!

それか、もし邪心が全くなく、このような「声かけ」が自然に出来るのなら、
本当にすごいわ~。男だったら、惚れてしまうがな~。
私はすっかり、彼女のファンになってしまった

茶髪のお姉ちゃんから、これぞ「本物のプロ」の姿を垣間見ることが出来た。
いずれにせよ、彼女は水商売だろうが、保険の外交だろうが、
持前のサービス精神で、どんな世界でも生き延びていけるに違いない。

その後、竹下通りを抜け、表参道方面へ。
「ラフォーレ原宿」の前を通る。
ふと見ると、懐かしいキャラクターが飛び込んできた。

「SAILARS」
高校生の頃、一世風靡した、知る人ぞ知るブランド。
期間限定でキャラクター商品が売っている。

そう、社長の三浦さん(しずちゃん)は、ISA1級の同期だし、お友達でもあり、生徒さんでもある。

ショーウィンドウには、マイケルジャクソンと一緒に写った写真が飾られている。
娘に自慢げに「この人、ママの生徒さんだよ。ママすごいでしょ」と威張って見せる私。

そういえば1年前、プライベートでお宅にお邪魔する予定が、前日にお母様が救急車で搬送されて、
大変なまま、ご連絡も出来ずにいた。
どうしてるかな・・しずちゃん。
(人生の大先輩でもある方に「ちゃん」は失礼かもしれないけど、
親しみを込めて、ここから先の文章は、そう呼ばせて頂きます)

すると、ショップになんと、しずちゃんがいるではないか
偶然の再会に思わず、大声で話かけ、しずちゃんもビックリしていた。
(後から娘に「みっともない」と怒られた。)

彼女の力強い生き方が話題となり、自伝の本や週刊誌に連載されたり、
今でも話題の女性。
しずちゃん目当てで、会いに来ているお客さんも実に多い。

何より、彼女のスゴイところは、ビジネスの成功の裏に、
プライベートでは沢山の苦労を背負っているに違いないのに、
全くそれを感じさせないところ。

そして、人前では愚痴ひとつ溢さない。
それどころか、恐ろしい程ポジティブで、
好奇心旺盛な彼女の性格は、見ていて気持ちいい。

そんな偉大なる女社長も、足を運んでくれたお客様には、
満面の笑みで、深々と頭を下げている。
たとえ、私のように財布の紐が固い客であっても・・・

仕事抜きで、楽しそうに接客している姿に、
思わず見入ってしまった私。
すっごく、キビキビしてカッコいい。
これまた本物の「プロ」の姿を見た

20歳そこそこの、茶髪のお姉ちゃんだろうと、天下の女社長だろうとも
「本物のプロ」というのは、もしかして、年齢でも経験でも無いのかもしれない。

「この仕事が好き」「この商品が好き」といったような、単なる「好き」という気持ちが、
仕事の原動力に繋がっているのではないだろうか。
「自分にとって何が一番大切なのか」がわかっているからこそ、
「本物」が見えるに違いない。
そして、それを仕事に上手く生かせる能力があるからこそ、
「プロ」なのかもしれない。そう、思った。

私もいつか、そんな「プロ」になれるように成長していけたらいいな・・・