先週の金曜日、蔵前のeast side tokyoの講習(10年近く、買いものに行っているのに、
受講は初めて)に参加してきました
たまたま、講習案内を眺めていて、一目惚れ
そして、たまたまこの日だけ空いているではないですか!
ふと、生徒さんにその話をしたら、朝イチで予約してくださいました
ところで、スタンプの世界は全くわからない私。
「スタカニ」と言われても「新種のカニ?」と甲殻類をイメージしてしまう位の
レベルのです。笑ってやってください
そんな私が、スタンプ関係の講習を受講するのは、
はっきり言って、まれなケース。
とは言え、この間もスプスプ先生のアトリエで受講したばかりですが、
段々とこの手の世界の魅力に、引き込まれているのは事実です。
さて、いよいよ講習。
顔なじみの生徒さんが大勢いらっしゃる。
ヤバい・・・失敗できない
たくさんの画材が並んでいる・・
モデリングペーストやジェッソ、グリマーミスト、あと、何とかいう着色剤。
(真面目な生徒さん、きちんとメモをとっていたが、筆記用具すら持っていない私)
その何とかいう着色剤を、細かいパーツに塗ったのがコレ
アンティーク感を出すために、青サビっぽく塗ってます。
このあと、仕上げに茶色を塗り、さらにサビ感を出します。
何度も、何度も、テンプレートでモデぺを付けた上から、
平筆でうす~く着色していく工程はどこか懐かしい記憶。
そうだ、美大時代に専攻していた「日本画」の着彩工程と同じ。
ジェッソがいわば「胡粉」という下地材で、岩絵の具を塗り重ねていくあの感触・・
もはや弱りはじめた「脳の記憶」ではなく、かすかな「指先の記憶」が
忘れてはいなかった・・・
と、一人、心の中でノスタルジックな気分に慕って、感動
しかし、しかしである。
残念ながら、「昔取った杵柄」はなんとやら。
もはや、スタンプの講習に通い慣れている、私の生徒さんの方が正直、上手・・・
そんな優秀な生徒さんに、席を挟まれて、居心地が悪い。
おまけに「先生~!見せてください」なんて
他の生徒さんからも声をかけられ、心の中で「先生じゃない先生じゃないってば~」と
眉をひそめたりなんかして・・・
なんせ、スタンプはド素人ですから・・・私。
(あっ、コレ言っちゃうと、今後の講師活動に支障がでるかな?)
でも、本当に楽しくて、あっと言う間の3時間。
出来上がった作品も私なりには、大満足。
額縁はゴールドのアンティークな装飾のものを、探してみよう!
楽しみ~
また、機会があったら、ぜひ参加したいです!
余談ですが、それにしても最近のSB。
グリマーミストを皮きりに、色々な着色材がどのメーカーからも
発売になってきて、もはや着色ブームも飽和状態。
もともとはSBって、「お手軽に出来るペーパークラフト」のイメージが強かったような・・
「着色」の要素が入ると、どうしても技量の差が生じてくる。
「ミスト」だけとか「モデぺ+ミスト」位の画材数なら、誰しもそれなりに仕上がるけど・・
しかし、画材数や、異素材の組み合わせ数が、増えれば増えるほど、
とてもじゃないけど、1枚のペーパーの上では表現しきれない。
消化不良をおこしている・・
ここまでくると、もはや「アート」の分野にまで足を踏みいれることになる。
もちろん、それはそれで面白い世界だと思うけど。
でも一番難しいのは、写真と「アートな画風」とどう自然に融合させるか?
本来の主役は写真であるのに、それを飛び越えて、写真の存在や魅力が、
引きだされていないと、何だか見ていて寂しい・・・
あっ、どなたかのアーティスティックな作品を見て、意見しているのではありませんよ。
私自身が、次から次に出て来る画材を使いこなせず、悪戦苦闘しているので、
このようなことを書いています。
気がつくと自分でも、新商品のツール類や商材に気持ちが振り回され、
「モノ」や「テクニック」に作品が負けてしまっている・・・と感じることがあるからです。
つまりは全体のバランスが、新しい要素が加わることによって、
どこか崩れて、ぎこちなさを感じています。
これから先のスクラップブッキング、多種多様な要素が入ってきて、
私はどうやって、それらを上手く取り入れていこうか?
楽しみでもあり、悩みどころです。