よく訪れる櫛形山に関する気になる記事を見つけた。
山梨県みどり自然課がまとめた「かけがいのない 山梨の生き物たち」という資料に
こう書かれてあった。
ミヤマシロチョウ(シロチョウ科)
八ヶ岳山系から南アルプスとその前衛山系の亜高山帯から記録があったが、現在、生息地櫛形山系からの記録はなく、
八ヶ岳山塊でも絶滅が心配される。
いったいどういうことなのだろうかと
はじめて山梨県レッドデータブックの昆虫編を見てみた。
山梨県絶滅危惧IB類、環境省絶滅危惧II類。
そこにもメギを植樹とする櫛形山系からの記録がなくなったと書かれていた。
甘利山も同様のようだ。
標高1500〜2000mに生息しており、櫛形山は植林地が生息地で人為的に除去されたのが原因ではないかとも
書かれていた。また採取によるものとも書かれている資料もあった。
その資料によると見かけなくなったのは1980年代中頃からで、もう戻ってくるのは難しいかもしれない。
これまで植物の保護について調べ、考えてきたが蝶の視点は全く持っていなかった。
レッドデータブック載っている蝶で関係しそうなのはその他3種類もあった。
これらの蝶の生息地に関しては甘利山の表記もあったので一緒に考えてみたい。
まず最初の話に出てくるメギだが、昔の資料によると中尾根1000〜1500mにあったようだ。
今はどうなっているか全く把握していない。
これから紅葉して目立つと思うのでぜひ現状を確認したい。
状況によっては保護したほうがよいのかもしれない。
また蜜源植物も重要なようだ。お花畑が復活しているから大丈夫なように感じるが
種類まで細かく見ていく必要があるように思う。
植物保護の観点はその希少性だけではなく、昆虫を保護する観点でも考えていかないと
いけないと今回強く感じた。