山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

山梨のスミレ どこまで咲いたのか?

2023-03-27 21:08:00 | 山梨のスミレ
山梨のスミレ
去年は自分が何を見たかを見分けるのに精一杯でしたが、今年はいつ何が咲いたのかを知ろうとしています。
速報性のあるSNS  特にインスタやfacebook、それにブログで見ています。
たぶん見つけても発信されない方も多いのでまだ不十分だと思いますがここまででわかったことをまとめてみました。
私のわかる基本的な種類だけです。よくご存知の方はスルーしてください。

最初はやはり2月下旬のアオイスミレ、それに続いてエゾアオイスミレ
標高もですが日当たりの良さも早さに関係するようです。
アオイスミレの色合いは白っぽいものからかなり青いものまで差がありました。
アオイスミレはそれからどんどん標高をあげています。
関東の暖かい地域でずっと咲いている印象のあるタチツボスミレ、
3月中旬に標高1000mを超えるところに咲いてました。

その後の報告は、
うちのまわりでもめちゃくちゃ咲いてるノジ。
それからゲンジ、イブキ、ヒメ。
いっぱい咲いているノジを見てるとコスミレはないの?と思いました。ノジらしくないスミレもいっぱい見てるのでこれから違いを学ばないといけません。
そしてヒナ、エイザン、アカネ、マルバ、ヒカゲ、アリアケ。
私もやっと今日ここまでは追いつきました。






あとは高山系を除くとアケボノ、ナガバノスミレサイシン、キスミレ、ニョイスミレ、シハイ、マキノ、フモトスミレかなぁ。先日静岡で見たトウカイスミレもですね。ヒゴ、スミレも。

4月中旬までに一気に咲いていきますね。
あとはスミレがお好きな方が探すシロバナとかの変種、そして交雑種も咲きますね。
今日少し群生してる場所で思ったのですが上記を探すのは本当に気力がいりそうですね。
インスタを見たら、ー変種を見つけるのに群生してる400〜500の花をすべてのぞき込んだと書かれてました。
ちょっと私はそこまでのパワーがでません。変種をSNSで自慢したり、報文を書いたり、育てたりすることの楽しさを知らないせいかもしれません。ざっと見て見つかればラッキー派です。
それでも山や山の麓をたくさん歩いているので???というスミレのストックはいっぱいあります。
去年から学習してるのでいつかその名前を見つけられると嬉しいなと思ってます。

当面の課題はコスミレを含めてノジスミレだと勝手に思ってるスミレを変種も含めてどう見分けるか?
そしてスミレの開花が早いのは山の南斜面ですが、県内でも花が早そうな南部町や身延町のスミレの情報を私はほとんど知りません。私のまわりよりももっと早く咲きはじめてるのではないでしょうか?
過去記録や陽当たりのよさそうな山の山行記録から探してみようかと思ってます。来年確かめるために。
そうしたらもっと2月の花探しは忙しくなるかもしれませんね。

スミレシーズンが開幕して、いよいよ本番ですね。
残りのスミレに会えるように、この二週間くらいは他の山野草探しとタイアップしてみようと思います。









我が家の庭 早春編

2023-03-10 14:39:07 | 庭の花
m恵の雨が降っています。時々晴れ間も。
三寒四温といわれる今の季節を象徴しているようなお天気です。

庭もずいぶん春らしくなってきました。
1m四方くらいに押し込められているふきもいっぱいフキノトウが出来て、天ぷらも蕗味噌ももう限界。
以前  よそのお庭のフキノトウが咲いているのを見て、もったいないぁと感じていたけどこういうことだったのですね。
毎年楽しみにしているスミレも道路脇のノジスミレがどんどん咲いています。
それにしても秋に返り咲きして枯れ、葉をだしはじめて1週間くらいで開花する生命力がすごいです。
春を待ちわびていたように。
庭にもあちこちにノジスミレが数日前からやっと出てきました。スミレはまだです。
前に書いた枯れ枝で覆った下で育っていた大きな株のスミレ、去年いただいて枯れたかなと思った園芸種のスミレも芽をだしはじめました。これからが楽しみです。

この庭の極寒に強いレースフラワーはいっぱい葉を伸ばし、霜よけしてた菜の花やフユシラズは咲きながら大きくなってきました。
球根も一斉に伸びてきました。あちこちで買い求めたのを植えたのですがどこになにを植えたかすっかり忘れていて今年こそどんな花が咲くのかを記録しておこうと思います。球根といえば初冬からずっと葉っぱがでているムスカリですがやっと心配してた花芽が出てきました。植えっぱなしにするとこういう成長なのかぁ。あとひとつ期待してるのはヒヤシンスです。ヒヤシンスといえば水耕栽培しか見たことがなかったのですがお隣の庭に唐突に咲いてたんです。なので屋外でもいけるかなぁと思っていたら道路脇に捨てられている球根を見つけて持ち帰ったものです。枯れ葉の下で育ち、大きく葉を広げてきています。今年は咲くのかな?と見ています。
グランドカバーは芝生やイワダレソウが芽が出始めました。クローバーはもうすっかり伸びてます、一番強いですね。増やすつもりです。当分はその間にでてくるカタバミを抜かなうと、、、
花もだいぶていばんが出揃ってきたのでこれまでの経験を活かして新しい花をさらに取り入れていこうと思います。

野菜では
タマネギはどんどん伸びてきました。去年失敗したニンニクも。保温して種まきしたスナップエンドウが発芽したので追加しました。日中30℃近くなる温室にあるポットのスナップエンドウは発芽しないので夜の地温が効いているようです。
同じように葉物やきゅうりなどの発芽にもチャレンジしていこうと思います。
2月末には芽がではじめた地中のジャガイモは掘り出してマルチに植え替え、葉がどんどん出てきました。去年霜にあわせてかなり成長が遅れたので今年はケアしました。毎年少しづつですが進化してるかなと。引き続き猫のひたいほどの畑をうまくローテーションできるように種まきや植え方や元肥や微生物資材の加え方を考えていきたいと思います。



オナモミの仲間 未解決編

2023-03-09 18:33:00 | 散歩道の花

花粉がめちゃ飛んでるようでくしゃみが止まりません。
おじいさんなったのだからもう少し鈍感になってくれるとうれしいのですが、、。

さて今日のお題は昨日懐かしくてとったこの写真です。


なにがなんだかわかりませんね、無理矢理アップしてみました。あらあらですみません。こっちはボケてました。
子どもの頃に遊んだことのある方はよくご存知の「ひっつき虫」です。
よくこっそり投げて遊んでました。
植物名はオナモミと知ったのは最近のことです。

調べてみるとオナモミは5種類あるようでほとんどは帰化したものでした。
オナモミ、オオオナモミ、イガオナモミ、トゲオナモミ、マルバオナモミです。
以前ご紹介したYlistではオナモミのみが帰化植物とはされてませんでした。図鑑によればずいぶん昔に入ってきたとあるのでそこでの線引きなのだと思います。
山梨の植物誌では三種類、オナモミ、イガオナモミ、オオオナモミです。
当時はふつうに見られるとされていたオナモミは少なくなり、山梨県絶滅危惧二類、環境省絶滅危惧二類に指定されていました。山梨以外でも全国で35都道府県で絶滅危惧種に準じた扱いがされていました(日本のレッドデータ HP参照)。
驚きです。
山梨県のレッドデータブックをみると結構分布はあるのですが、「オオオナモミと混同されている面もあり再調査が必要」と書かれていました。
がぜん昨日見たこの植物の種類が気になりだしました。現金なものです。

手持ちの「日本の野生植物」旧版によれば、その見分け方は以下のようでした。
◯イガオナモミ
   いがの面やカギ状の部分に毛があること。ほかの2つはない。
◯オオオナモミとオナモミ
   全体の大きさが違う   →   大きさが違うからとヒメとコとつかわれてるけど見分けにくいポイントですね。
                                     ちなみにオオ  50-200cm、オナモミ  20-100cmと表記あり
   いがの大きさが違う   →   記載は以下のようですがこちらも微妙ですね。オオオナモミの小さな株でも大きいのかなぁ?
                                     オオオナモミ    長さ 20-25mm、幅  10-18mm
                                     オナモミ          長さ9-18mm、幅  6-12mm
  個人的には無理に分けなくてもいいんじゃないという差異ですね。すいません、専門家の方。

  いがで見分けられるなら、まだ写真のように残っているので今度散歩に行った時に測ってみます。

早春の花探し 最近のマイブーム

2023-03-08 19:59:00 | 散歩道の花
3月に入ってもう8日、今年はあったかなせいか
春の花の便りがどんどん届くようになりました。
SNSを見ると山梨ではセツブンソウやチョウジザクラからはじまって、
フクジュソウやミスミソウやアオイスミレ
そしてイヌノフグリ(これは最近はやり)、ノジスミレ、ヤマネコノメソウ、アズマイチゲももう。
他の県ではミツバオウレン、カイコバイモ、ジロボウエンゴサク、ユキワリソウ、ハナネコノメ、
キクザキイチゲなど山梨では見かけるまでにはもう少しかかるものも続々とアップされています。
うらやましいですね〜。秩父紅など山梨では見られない種も続々と。

行くか!高尾山、一度みたいな秩父紅!
なんて少し前はよく思ったものです。
珍しい花を撮って、目新しい一番花を撮って   SNSにアップしたいと。
ちょっぴり自慢げに、でもさりげなく(笑)

今もそんな気持ちもあるのですが行動はだいぶ変わりました。
以前は早春の花の群生地を訪ねてまわってました。気が焦るせいかまだ咲いてないことも多くていっぱい咲くまでなんども通ったこともありました。そうやってある程度状況がわかってくると毎年同じ場所にいって同じ花にあうのがだんだんとマンネリ化してきました。だから花びら枚数が違う花を探したり、色違いがあると聞けば懸命に探したりと。気づくと花に会う新鮮さというか感動が薄れてきてたのだと思います。
インスタにアップするためにいい構図や綺麗な写真をとるのもしたいことでもないし。
それなら山歩きなどの帰りに立ち寄るくらいでいいかなぁと。
そんなことありませんか?

最近は家のまわりや近くの山を立春くらいからウロウロ散歩しています。マイブームです(死語かも)。
家のまわりは田んぼや畑や沢すじがいっぱい、古い神社やお寺も古いお家もいっぱいあります。
1月から咲いているウグイスカグラやオランダフウロを見つけたり、シロバナのヤハズエンドウやオオイヌフグリを見つけたこともありました。チョウジザクラやアオイスミレがこんな早くから咲いてるんだと驚きました。
歩いているうちにいっぱい見かけるスミレの種類が知りたくなって一昨年から少し勉強を始めました。
これはノジスミレ、アカネスミレ、コスミレ、マルバスミレなど見分け方をだいぶ覚えました。
またイチリンソウやイチヤクソウ、シュンラン、ホタルカズラなど山の花と思ってたものが身近に咲いているのもわかりました。昔はよく見に行っていたフデリンドウやシャガやカタクリも。近くで見られると成長の過程も見られていいですね。

結局、季節の花を見るのは好きなのですが,
花の写真を取るためでもそれをSNSにアップすることでもいっぱいいいねをもらう(もらうとうれしいけど、、)のが自分の元気の原動力ではなく、花を探すそして小さな新しい発見(自分的にですが、、、)をすることだったようです。

やりはじめてわかったのですが身の回りには名前の知らない植物がいっぱいです。また見慣れた山の花のように葉を見たら大体の名前がわかるものも少ないです。ご近所さんのお庭を含めると園芸種や外来種もいっぱい。google先生にいっぱい活躍していただいてます。それもまた楽しいです。

前述のイヌノフグリのように昔は身近のあちこちにあったのに減って絶滅危惧種となったものも見つけられるかもしれません。去年見つけたスミレがいつから咲きはじめたのかも興味がありますし、崖の上のヒョウタンボクの種類も知りたいです。また昔咲いてたという花も探し出したいです。
身近でこんなに楽しめるのは山梨の特権なのかもしれませんね。
夏は暑いのであまり行ったことのない高い山に花探しに行くとしてそれまではいっぱい楽しみたいと思います。





















畑熊のミスミソウの現状 山梨県自然記念物

2023-03-01 20:18:58 | 貴重な花
少し前ですが3年ぶりに畑熊のミスミソウを見に行ってきました。
ここは山梨県の自然記念物に認定されている場所です。



途中で何人かの方と出会い、この場所についてお話をお伺いすることができました。

昔はほんとにたくさん咲いていたよ。
かなり盗掘されてもうほとんど残ってないよ。
今年はぜんぜんないよ。

それから上のほうや植林地の中も歩いて、花や葉を探しました。
前に来た時よりもやはりずいぶん減っていました。





わりとピンクっぽい色の花があるのがここですね。
結構荒れているので盗掘とかよくわかりませんでした。
むしろ気になったのは斜面の踏み荒らしでした。


上の岩の横に咲いていたんですがそれを撮ろうととして斜面を登った跡が、、、。
よく見るとその登るために踏み込んだとこには葉っぱが、、。

近くですがこんな場所もありました。

まわりが落ち葉だらけなのにミスミソウのまわりだけありません。丸い範囲で
葉がのぞかれてましたい。う〜んて感じです。

両方そうですがそれほどまでして写真を自分のためのいい写真を撮りたいのでしょうか?
山野草が好きとか保護が大事といってるかたでも以外に多いです。
また林の中には動物なのか人なのかわかりませんがいっぱい道ができていました。
盗掘だけでなくこんなことの積み重ねが減少につながっているのではと思います。

ルールやマナーを守ってといわれるけど、ルールやマナーってどんなことなんでしょうね。
別に考えてみたいです。きっと人によって違うと思いますし。

中には道で踏まれないようにこんなふうに岩で囲ってありました。
こんな方が多いといいなぁと感じました。

県が自然記念物として指定しているのにどうしてここまで守られてないのでしょうか?
看板に書かれてる県の条例はこんな感じです。
曰く
8 この条例において「自然記念物」とは、動物(生息地を含む。)、植物(生育地を含む。)、地質鉱物(所在地を含む。)等で住民に親しまれているもの、ゆい緒のあるもの又は学術的価値のあるもののうち、将来にわたつて保存する必要があるものであつて知事が指定したものをいう。

将来にわたって保存する必要があると。
県のHPにはここの詳細な情報もありました。
私有地でした。勝手に立ち入りましたが、公開していただいてる方  ありがとうございます。
でも指定されたのが昭和49年  西暦1974年だから もう約50年守られてきたのですね。
昔の本を読むと芦川渓谷にはあちこちにミスミソウがあり、そのうち一番多く集まっていたここを自然記念物としたと書かれていました。他のところは元気にまだ生息しているのでしょうか、気になります。
山梨のレッドデータブックによれば生息してるのは4メッシュ、少ないです。
県内ではとても有名な場所なので、県や町のこういった関係の方や自然監視員の方など監視役の方もきてらっしゃるのでは。
でも以前としてなにも保護に手が出せないのはどうしてなのでしょうか?
私有地だからなのでしょうか?
他にいい写真が撮れる場所がまだあるからでしょうか?
お金がないからでしょうか?
いろいろ考えてしまいました。

近くのセツブンソウ生息地も今年は激減したと感じました。
なんとか次の世代につなぎたいです。