山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

消え去ったアヤメやお花畑

2020-11-25 12:18:00 | 残念なこと
最近、山梨の花の本をいくつか読んだ。
例えば、
   やまなし花の歳時記
   やまなし花の名所地
   山梨  花の名所12ヶ月

山梨の花やその名所について紹介されている。
山梨でアヤメといえば櫛形山だが、
ここには甲府の北側にある帯那山も紹介されていた。

アヤメ一万本や素晴らしいお花畑の写真は本当に綺麗だった。

本の中で一番新しい本は2001年発行なので、それから20年で
すっかりなくなったことになる。
櫛形山のアヤメが壊滅的な打撃をうけ、最初の保護柵を作ったのが2009年
だから、同じ頃に被害が始まったのかもしれない。

アヤメのことをまとめた本としては巨摩高校の「櫛形山のアヤメ」1986年発行にも
帯那山の素晴らしいアヤメの写真が載っている。また御所山のアヤメも。
昭和60年に両方を調査されたそうだ。
でもいずれももう残っていない。残念なことだ。

櫛形山だけが守れた。
その訳を知ることは他を保護するためにもとっても重要なことだと感じました。




野に咲くミニアサガオ

2020-11-11 19:08:00 | 散歩道の花
山梨のどこにいっても小さなミニアサガオが咲いています。
畑の横、耕されなくなった荒地、ぶどう棚、、
小さいものはルコウソウより少し大きいくらいです。
しかも種類が多いんです。


小さくって可愛いでしょ(^^)

最初は園芸種が野生化したのだろうと思って、ネットで画像検索しても
ほとんど名前がでてこないんです。
わかったのはいろいろな種類を入れたミックスのタネが売られているということ
くらい。それぞれ名前がないみたい、、、

今日は久々に御勅使川まわりを散歩したので、もう花がほとんど残ってないので
記憶と枯れかけの花を頼りに種を集めました。

ゲットできたのは、
◯赤い中輪


◯白の中輪に赤のスジが入ったもの

ゲットできなかったのは、
最初の写真のものとこの花の中心がさらに濃い赤色のものです。

昨年 ゲットしたのは青と白。今年は我が家の庭で咲きました。



来年はもっと色とりどり咲かせたいですね。
またもっといろんな種類を見つけるのが楽しみです(^^)











勉強不足を痛感したこと。

2020-11-03 10:02:00 | 基礎知識
10月のお天気がぐずいついた日を中心にコツコツとやってきて
「山梨県の植物誌」のデータベース化がやっと終わりました。
その植物の希少性が分かるように県と国の絶滅危惧種ものはランクを
記入し、県のレッドデータブック載っていて植物誌にないものは
新規として追加してみました。
これによって以下のいくつかのことがわかりやすくなりました。

◯ハナワラビの仲間はどんな種類が山梨にはあるの?   など比較検討する対象を限定
   できる。
◯前にも書いたように山梨県で新規な植物がわかる。
◯家の近くの山域にある少し珍しい植物もわかる。

あとはこれを元にいろいろ比較検討していこうかと思います。

その手始めとして植物誌にも生息地として多く記載のあった櫛形山の植物に
ついて検討してみることにしました。櫛形山の植物については、巨摩高校自然科学部と
理科研究部みなさんが昭和39年から10年にわたり調査されたまとめが
「櫛形山の自然」昭和51年に発行されています。
そこには被子裸子合わせて93科593種、羊歯植物9科52種類が確認されていると
書かれていました(p92)。
山梨県の植物はレッドデータブックによると2139種。
約30%の植物が櫛形山に存在することになります。すごいことですね。

そこで先の自作の山梨県の植物データベースを元に、
◯「櫛形山の自然」に掲載されているもの
◯掲載されているものですでに確認しているもの
◯掲載されていないが確認したもの
を書き込んでみました。

そこで一番痛感したのは、
私が身近な植物名前をよく知らないということでした。
なので確認したかどうかを記入しようとしても植物の特長が
全く浮かんでこないものがほとんどなのです。
保護したいと思ってもその存在に気づかないとできません。
日々見出した特徴的な花の名前ばかり追いかけて、日常的に見かける
木や草に知らないものがあってもあきらめて名前を調べようとしなかった
のが一番いけなかったのではないかと思います。本当に勉強不足でした。
まずはこの山にある植物を実物を確認し、徹底して覚えていくことから始め
ようと思います。