山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

もうすぐ山梨の林道開通 そこで気になること

2023-04-18 19:44:00 | 残念なこと
冬期閉鎖になっていた山梨の林道の多くが4/25の夕方解放されます。
実質  花探しに行けるのは26日水曜日から、実際に多くの花友さんが待ちわびてます。
というのも今年は花が早いので焦ってます。
実は関係する方や団体は閉鎖された林道ゲートの鍵を持ってらっしゃいます。以前  一緒に入らせていただいたのですが
開通前は整備前で林道にいっぱい大きめの岩や木や枝が落ちていて、とても車を運転しにくいです。

実はそこに私の心配のたねが、、、、、
開通前に路面の掃除に加えて、溝の掃除をするんです。落ち葉がいっぱい溝に積もってるから。
ただそのいっぱいの溝の落ち葉をどこに捨てるかが問題なのです。

発注される山梨県や各市町村の担当課がどう指示されてるかわかりませんが、
見た目でいえば、溝のすぐ横の斜面に積み上げられていたり、路肩や斜面に置かれていたりしています。
費用の問題のせいか、山から降ろされてるわけではありません。

近くの山ではこういった問題を解決するためか、捨てる場所を何ヶ所か指定してプレートまで置いてありますが
守られていません。

こういった溝の落ち葉や土砂を横に積み上げることで何が起こってるか?

林道脇は日当たりがいいのでスミレなどの花も多いのですが一気になくなりました。
ニリンソウもキクザキイチゲも、フデリンドウも、コミヤマカタバミもワダソウも。
ジガバチソウ  やクモキリソウも。イチリンソウも。多くのスミレも。
もう二度と戻ることはありません。

やられている業者さんは指示がなければ悪気はないのだと思います。
そうやって多くの花を殺している自覚なんてないはずです。でも、、、、

林道開通してGWすぎまで花を探してあちこちの山に行きますが、そんな残念な光景があちこちにあってほんとうに悲しいです。

憂鬱な林道開通の時期がやってきた。

2021-04-15 07:58:00 | 残念なこと
山梨では山へ行く多くの林道が冬季閉鎖されます。
そのためか早春の花の存在が知られることが少なく守られているともいえます。
4月末から  いよいよ林道が開通します。山の花に会いに行けるのが楽しみです。

開通にあたって、林道に落ちてきている岩や木の片付けがはじまっています。
また溝にたまったたくさんの落ち葉などの除去も。

しょうがないことだと思うのですがこれらの多くが林道脇に置かれます。
置き場を決めている山もあります。

ただそこにはスミレやニリンソウなどの花が暮らしているんです。

林道が開通し、車で通る時や歩いて花探ししている時にどうしても
たくさんの落ち葉や砂利が置かれてなくなってしまった場所を見つけては
憂鬱になります。
去年ここにはニリンソウがいっぱい咲いていたとか、ああここのスミレの群生地も
半分くらいになったなぁとか。
この花咲く小さな沢も潰されちゃったなと。
市街地はもっとですが、、、

そんな中でそういった厚い落ち葉の下からがんばって顔をだしている芽や
何年か前に置かれた土砂の上に花咲くニリンソウ見るとうれしくなります。

これに関してはなにもできないのが残念です。
ただ同じ花が暮らす環境を少しでもよくすることはできます。
今年は目についたゴミだけは持ち帰ろうと思います。






消え去ったアヤメやお花畑

2020-11-25 12:18:00 | 残念なこと
最近、山梨の花の本をいくつか読んだ。
例えば、
   やまなし花の歳時記
   やまなし花の名所地
   山梨  花の名所12ヶ月

山梨の花やその名所について紹介されている。
山梨でアヤメといえば櫛形山だが、
ここには甲府の北側にある帯那山も紹介されていた。

アヤメ一万本や素晴らしいお花畑の写真は本当に綺麗だった。

本の中で一番新しい本は2001年発行なので、それから20年で
すっかりなくなったことになる。
櫛形山のアヤメが壊滅的な打撃をうけ、最初の保護柵を作ったのが2009年
だから、同じ頃に被害が始まったのかもしれない。

アヤメのことをまとめた本としては巨摩高校の「櫛形山のアヤメ」1986年発行にも
帯那山の素晴らしいアヤメの写真が載っている。また御所山のアヤメも。
昭和60年に両方を調査されたそうだ。
でもいずれももう残っていない。残念なことだ。

櫛形山だけが守れた。
その訳を知ることは他を保護するためにもとっても重要なことだと感じました。




最近気になる希少な花を探す人の困った情熱

2020-09-22 20:12:00 | 残念なこと
このシルバーウィークは有名な山はすごい混雑だったようだ。
夏に登るのを我慢していた人も多かったと聞いているので
なんとか登れるようになってよかったなぁと思います。

ただ9月入ってから、気になることがありました。
タイムリーな花の情報を得ようとして、インスタやFacebook見ているが、
あれっと思う写真が投稿されはじめてきている。
我が家の近くで今年こそは行こうと思っていた南アルプス、
今年は残念ながら入山自粛となってしまった。
北岳やその縦走路にはキタダケソウだけでなく、たくさんの希少な植物がある。
しかしコロナの影響で白峰三山や荒川三山の山小屋はすべて営業を取りやめ、
静岡も山梨も救助などの困難さなどにより登山自粛を強く呼びかけていました。

ところがその山域にしか咲いてないはずの花の写真が9月くらいからSNSにアップされ
はじめてきたのです。今年やっと念願の花に会えましたと。
あまり知らない人ならわからないと思うのでしょうか?
それより自慢したい気持ちが強いのでしょうね。そのために行かれたのかも。

見に行ってもいいけどアップする必要があるのだろうかと思ってしまいます。
そこに行くにも例年比べかなりの苦労があったと思う。すごい情熱です。
でもその情熱は山岳会や県の呼びかけすべて無視して行なっていることで
登山届すらだされていないのではないかと思う。

一つのルールを平然と破れる人はほかのルールも破るというのが私の認識です。
こういった自慢げにSNSにアップする人は、植物保護を普段いわれていても
いざ自分が写真を写すことになれば、保護ロープや柵を乗り越え、花のまわりに踏み込み、
いい写真をとるために、幼猫や他の花を平然と踏みつける人じゃないかと思ってしまいます。
そして詳しい場所も自慢げにほかの人に話してしまいそうです。それがもとで盗掘とか
起こると考えもせず。
必死に保護している人の気持ちを全く考えずに。

今の時期 そういった写真を載せるのを許しているSNSに問題があるようにも感じます。
特にそういう専門家集まりのSNSならなら特に。よく撮れましたねという皮肉のコメントの
一つも欲しいですね。

YAMAPが偶然見つけた希少な花をアップされないようなプログラム開発を行なっていると
HP書かれていました。希少な花がアップされるSNSはそんな思いになってほしいと思います。