以前記事を書いた時は図鑑を見て、
葉っぱの形、花の様子で区別できそうだがカイタラコウが少し?という内容でした。最近 咲き始めた花を見て「はて?」と思うことが多くなり、改めて「日本の野生植物」旧版を見てみました。
びっくりしたのですが
「花序」の形でまず分けられていました。
◯頭花は総状の長い花序につく
総状といえばヤナギランの花のようなイメージです。
こっちにぜんぶではなくオタカラコウとメタカラコウのみ
でカイタラコウはというと、
◯頭花は散房状花序につく なんだそうです。
花柄がほぼ一ヶ所という感じの花だということですね。
この写真は昨年仙丈ヶ岳に登る途中に撮ったものです。水の流れるところに咲いていました。咲いている花の左にある蕾を見ると結構ごちゃごちゃ花が集まっているのが見えます。なのでこんな感じの花がカイタラコウなんですね。
どっちかというとツワブキの花のような感じに見えます。
ということはすくっと花序が上の伸びて花を咲かせているのがメタカラコウとオタカラコウになりますね。その違いはと見ると、
総苞(そうほう)の形と数、小花の数、葉っぱの形の違いで見分けるようです。
小花の違いは多数か少ないかとあり結構抽象的なので使えない気がします。なんとなくは分かりますが、、。この違いを書かれてるネット記事はよく見かけます。
なので私は遠目では、
葉っぱが基部が心形(オタカラコウ)かほこ形(メタカラコウ)の違いで見分け、
近づけるなら、
総苞が筒状鐘形で8〜9個のオタカラコウ、狭い筒状で5個のメタカラコウで
見分けると確実ですね。
手書きで図にしてみました。
総苞とはどこかという例と基部の形の絵です。
そして前回載せた写真を見ると
花が少ないからメタカラコウかな?と書いてましたが、
葉の形がはっきり心形なのでオタカラコウでした。
今回はすっきりしました。
さすが「日本の野生植物」ですね。