山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

花の見分け方 今の悩み

2021-08-24 12:12:00 | 似てる花の見分け方
前回、ツレサギソウ仲間がなんとか解決しそうなのでこれまでおざなりにしていたものに手をつけていこうと思いますと書きました。そこには3つの課題をあげたのですがよくよく考えてみるとほかにもありました。多くは近くの山に咲いている花の見分け方の問題です。頑張ってリストアップしてみました。
よくご存知の方からすれば何悩んでるのって感じでしょうがご勘弁ください。

◯トリカブトの仲間   サンヨウブシ、キタザワブシ、ヤマトリカブトなど身近なものや八ヶ岳や北岳の名前がつくものまで
◯メタカラコウ、オタカラコウ、カイタラコウ     カイタラコウが自分的にはっきりしません。
◯コウゾリナ!アカイシコウゾリナ    いつもみてるのはどっち?
◯コウモリソウ、オクヤマコウモリソウ   違いはなんとなくわかったけど実際に確認未了。
◯カワラナデシコ、エゾカワラナデシコ   これも違いはなんとなくわかったけど実際に確認未了。
◯ツリガネニンジン、フクシマシャジン、ヒメシャジン、ホウオウシャジン  データが少ないフクシマシャジンが悩ましい。
◯レイジンソウ、アズマレイジンソウ、フジレイジンソウ  交雑種を含めて見分けるのってかなり大変。
◯シオガマギク、トモエシオガマ  これも実際の確認必要
◯キンポウゲ仲間   アカギ、ヤツガダケなどなどいまひとつポイントがわからない。
◯アザミ仲間    身の回りのアザミがぜんぜん把握できてないので見分けるのもできない。
◯ヘビイチゴ属、キジムシロ属  地面這ってる黄色い花たち。よく似てるように見えます。

それぞれ山に行けば、本があったり、過去登った人の記録があったり、HPの図鑑があったりで
この山ならこの品種とほぼ推定ができる。場所認識ですね。
よく図鑑などに書いてある、◯◯の山地型や高山型という表現で標高から判別するときも多いです。

でもそれはわかった気になってるだけ。場所が違えば見分けられないし、もっと違っているものがあっても気づけないってこと。いい機会なので本を読み、ネットの写真や記事を見比べ、自分の写真や観察で見分けポイントをはっきりさせてみようと思います。

最初は最近出会ったこのレイジンソウ?から。









ツレサギソウたちを見分ける その2

2021-08-22 14:43:00 | 似てる花の見分け方
このところの雨のおかげもあって目標としていたツレサギソウの仲間 15種類の内、場所が特定されるタカネサギソウと葉っぱで見分けやすいジンバイソウを除いた13種類の画像をネットから探しました。
主にインスタとgoogle検索でしたが、明確な情報が得られなかったのはヒロハトンボソウとナガバノキソチドリとヒトツバキソチドリの3つでした。残りの10種類についてはいわゆる「花の顔」、「距」、「葉や全体の様子」を見つけ、自分用に加工することができました。ほとんど他の方の画像ですのでお見せできません。

さて効果はというと、
多くの画像を見て花の特徴の共通点を見いだすことをしていたので、かなり特徴を覚えることができました。またこの植物かなというものを過去いろいろな山で見つけ撮り貯めてきていましたので、すぐに比較したくなり過去の写真を延々と見ていたこともしばしばでした。中には微妙な差があるものもありましたがきちんと撮影された写真であれば今回の整理した情報で容易に同定できることがわかりました。ただ同じ花でも咲き始めと咲き終わりでは形状や反り返り度合いなどがかなりことなり、一見すると別のものに見えてしまいそうなものもあり、今後同定する場合にはそういったところに注意しなくてはと感じました。今回明確になった希少種についてはGPSデータがないものは今後追加していきます。

一方、ネット上での間違いにも多く気づくことになりました。一番多かったのはツレサギソウでした。たぶんツレサギソウ属と混同されているのだと考えています。

今後はきちんと撮影して自分の画像に置き換え、公開できるようにしていきたいと思います。
また葉や環境や大きさなどの情報がまだまだ不十分なので多くのランの図鑑などを見ながら情報を強化していくつもりです。

わかりにくいとそのままにしておかずにきちんと整理すれば意外にわかりやすくできるということがよくわかりました。
これまで同じようにあいまいにしていた
◯テンナンショウ仲間
◯トリカブトの仲間
◯キジムシロの仲間
などを今年はきちんとしてみようと思います。

雨だいぶ少なくなりましたが朝夕など突然降り出してくるのでなかなか高めの山に花探しに出かけられません。
今日はずいぶん晴れが続いているので(朝は激しい雨でしたが、、、)、明日以降さらによくなってくれるのを期待しています。

ツレサギソウたちを見分ける その1

2021-08-14 10:05:00 | 似てる花の見分け方
ずっと以前からツレサギソウ属を見分けたいと思っていた。
よく植物を知っている方と話してもわかりにくいといわれるものだ。
去年 やろうとしたがどう考えて区別してよいのかわからずにすぐにあきらめました。
しかし今年このところ立て続けにわかりにくいものを見つけて撮りためてきたので、
少し本腰をいれてみることにしました。コロナだし、雨続きだし。

なんとなくわかってきた見分けるポイントは、
◯正面から見た花の様子   花弁、測花弁、唇弁、色合い
◯距の様子
◯葉っぱの様子   大きさと数、色合い
△補足情報    生息環境など

これらの情報はインスタやネットから写真を中心に集めていくことにしました。

まずは元になる比較すべき品種を
山梨の植物誌、山梨のラン、レッドデータブックからピックアップしました。

名前が似ているものでならべてみると、

ヤマサギソウ   VU
ツレサギソウ   EN
オオヤマサギソウ        CR 
オオバナオオヤマサギソウ  EN
タカネサギソウ  

トンボソウ
ノヤマトンボソウ(オオバノトンボソウ)
ヒロハノトンボソウ   CR
コバノトンボソウ

キソチドリ
ホソバノキソチドリ
オオキソチドリ
ナガバノキソチドリ
ヒトツバキソチドリ

ジンバイソウ     

サギソウの仲間だけどついでに
ミズトンボ    DD
オオミズトンボ

山梨県の絶滅危惧種のランクをつけたけど意外に絶滅危惧種が少なかった。
昔の植物誌に載ってないものがあるので、生息確認されてないものも多いのかもしれない。

17種類   思ったよりも少なかった。
さて写真を集めます。




カラマツソウの仲間

2021-08-09 08:50:00 | 高山に咲く花
一昨年だった。八ヶ岳を登り始めたら背が高いきれいな花がさいているのを見かけた。
ゆうに2mはあった。
帰ってから調べてみたらシキンカラマツといういう植物の花だった。
こんなに大きくなるカラマツソウの仲間もあるんだなぁと思ったのを覚えています。
そして今年、霧ヶ峰の八島湿原の近くでやはり大きくて同じような花をつけたものを
見かけました。花の色が違うのでこれはシキンカラマツではなく、話に聞いたことの
あるシギンカラマツかなぁと思っていたら、なんとカラマツソウでした。
こんなに大きくなるものなのですね、びっくりしました。




いつも見ているミヤマカラマツやモミジハカラマツとは全く違う植物のようでした。

じゃシギンカラマツを含めて、どんな種類があるのか図鑑を見直していたら
先日見た花に似ている花が載っていました。
こうやって写真にうつすと大きく感じるのですが、実際写っている花穂が10cmくらいの
小さなものでした。花らしく見えないのでアキカラマツがでてきたところだと思っていたのですが
どうもヒメカラマツという小さなカラマツソウらしいです。
もしそうであれば山梨県絶滅危惧IA類、珍しい出会いに気づかなかったのはなさけないです。