山野草が好きな方でも冬は山歩きお休みという方は多いのでは。
私はあいかわらず冬も山を歩いていますが、私なりの楽しみ方を書いてみようと思います。
同じ山野草好きの方の参考になれば幸いです。
楽しみ ひとつめ
いまの時期 どこの山も枯葉だらけで花がないですね。
でもよく見るともう春に向けて動いてる植物や寒い中も生き続けてる植物もあるんです。
下のような植物に出会いました。
ぱっとみて名前がわかるものもあれば、この葉なんだっけと思うものもありますね。
ネットや図鑑で調べても結局わからないものもあります。
またそういえば別の場所で見ていたことを思い出すものもあります。懸命に過去の写真をさがしたりします。
よく見かけるのはこの葉です。
絶滅危惧二類のエビネだと思います。レッドデータブックにも全県に分布とあるのであちこちで見かけるのはふつうのことかと。でもエビネの絶滅危惧種には野生絶滅のサルメンエビネや情報不足のナツエビネ、CRのキソエビネなど名前が似ていて私が見たことがない花もあります。あちこちで見かけたこのような葉はすべてエビネなのでしょうか? また調べないと、、、
楽しみ 二つめ
今年もいくつも希少な花に偶然出会いました。もちろんはじめて歩いたルートもあれば、ネット情報を見て出会えるといいなと歩いたルートもあります。ただその多くはこれまで歩いたルートを季節を変えて歩いて出会ったものでした。レッドデータブックで生息地域とされてない場所がほとんどでした。そんな出会いは結構嬉しいものです。
そこでこれまでは歩いたことのないルート、特に沢沿いや草原があるようなところを選んで山歩き計画をつくっていましたが、今年はそれ以外にこれまで行ったことのあるルートの季節を変えたり、数週間ずらす計画を考えています。レッドデータブックの生息地域に近い場所で開花時期を考えて計画したり、これまでの出会い場所をもとに近くを歩く計画をつくったり楽しいものです。自分の仮説をたてて検証する、ずっとやってきたことなんです。まあ希少な花なのでホイホイと見つかるとは思いませんが会えるかもと思うと楽しいですよね。
楽しみ 三つめ
近くの南アルプスや八ヶ岳って昔はどうやって登りに行ってたんだろうと思いませんか。
そう思って図書館で少し古そうな山の本を読んでいたら少し花のことも書いてありました。
八ヶ岳の花なんですが、写真見たらキリガミネがついた花がいっぱい!
キリガミネアサヒラン、キリガミネスミレ、キリガミネアキノキリンソウ、キリガミネトウヒレン、キリガミネキンバイソウ、キリガミネネスゲ、、、
こんなにあったっけ???
もちろんヤツガダケもアザミ、タンポポ、キスミレ、キンポウゲなどなど
詳しい方が書かれているようで既存品種との違いもあったりして楽しいです。またおおまかな場所が書いてあったりもしました。南アルプスではクチバシシオガマというのも見つけました。
これらの花は今はどんな位置づけなのか、なにが既存品種と異なるのかなど調べるとあちこちに派生して、、、
まだ夏の高山植物が見られるまでには時間がたっぷりあるので、芦安の山岳館などに行って昔の山の本を見たりして新しい謎の花を発掘したり調べたり、行く行くは夏に探しに行ってみようと思います。
つい最近の発見は甲斐駒ケ岳にこちらから登るルートに昔は黒戸山以外に尾白川経由もあったと知って、そのルートにどんな花が咲いてたか記録は残ってないかなぁと探していたりもします。花多そうですよね。
調べれば調べるほど知らない花が増えていくのは知識不足せいですね。
まあ三歩進んで二歩下がっている感じですが少しでも前に進んでいければ楽しいかと。
最近の山歩きの楽しみといいながら、家や図書館での楽しみも書いちゃいました。
参考になれば幸いです。
でもこうやって見て思うのですがなにかに書いて残すってことはほんとに大事ですね。