山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

山梨県高山植物保護条例

2018-08-25 10:03:13 | 貴重な花
前に三つ峠の登山口に書かれていた「高山植物保護条例」について調べて見ました。

見られた方も多いと思います。

山梨県が日本ではじめて1986年に施行したもので
内容は
 (1)特定高山植物の採取行為の禁止
 (2)特定高山植物の譲渡などの禁止
 (3)特定高山植物栽培業及び販売業の届け出
  などを規定したもので罰則もあります。

特定高山植物は案内板に書かれている22種です。
キタダケソウ、キタダケキンポウゲ、キタダケトリカブト、クモイカグマ、キタダケデンダ、ホテイアツモリ、キバナノアツモリソウ、アツモリソウ、カモメラン、タカネマンテマ、タカネビランジ、ホウオウシャジン、ユキワリソウ、クモイコザクラ、コマクサ、ハコネコメツツジ、チョウジコメツツジ、ムシトリスミレ、ヒメシャジン、ホテイラン、チシマギキョウ、ニョホウチドリ。
このブログで紹介した花も含まれています。

国では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」といわれるもの)が1996年に施行されています。この法律の希少種に上記の22種の内、キタタダケソウ、アツモリソウ、ホテイアツモリの3つが指定され、採取や譲渡も全面的に禁止になっています。
さらに昨年2月に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定され、もうすぐ施行されます。改正では販売・頒布等の目的での捕獲等及び譲渡し等のみを規制する「特定第二種国内希少野生動植物種」制度を創設されるなどより強化されます。

それでも山梨県のほうががっちり守っている感じです。
これらの花の中にはきちんと保護されているものもありますが、そうでないものもあります。特定の場所に咲いているので、自分としてはこれらの花の咲いている情報の取り扱いに十分注意したいと改めて感じました。