山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

これはヒナノシャクジョウなのだろうか?

2024-07-01 10:20:33 | 散歩道の花
出会いは偶然だった。
近くの山に登りながら最近facebookできのこのグループに入ったので、見たきのこを次々に写真に納めていたときのことです。きのこの近くにあった変な形をしたもの?があってそれも撮っておくことにしました。花ではないのだけど、よく山で見かけるもののような気がしたし、そろそろ名前を知りたいなと思ったからです。それがこの写真です。



きのこの名前をグループで聞いてもいいのだけど数も多いし、最近あちこちでどんどんでてきているようで投稿の数も激増していて、いわゆる中心メンバーからのコメントもあまりない状況でした。なので図書館でみかけた「山梨のきのこ」とgoogle先生で名前を考えていこうかとな思って図書館の本を予約しました。
いくつくらいあるんだろうとその日撮った写真を見ている時に「その変なやつ」に気づきました。きのこではないし、とりあえずgoogle先生に聞いてみようかとトライした結果、最初にでてきたのが標題の「ヒナノシャクジョウ」でした。そういえば当日シャクジョウソウはいっぱい見かけたなぁ、もしかして、、。
でも上の部分は似てるけど茎?のあたりが違うので違うものかもしれないなぁと感じています。残念!

ヒナノシャクジョウでgoogle検索をかけると変わった形のシャクジョウソウの仲間やヒナノシャクジョウを発見してニュースになっている記事がでてきてへ〜こういう世界もあるのかと面白く感じました。そしてもしかして珍しく貴重なものかもと思ってまた調べ直してみました。
日本のレッドデータ検索システムによれば、29都道府県で絶滅危惧種の扱いをうけていました。多くは関東以西でした。
それで山梨はといえば、「山梨県植物誌」@1982年では 極稀 富士山 と書かれていて存在は確認されていました。きっと樹海内ですね。そっちには本物があるのかなぁ? 富士山や樹海を加えてgoogle検索するも静岡の南麗のブログはでてきましたが山梨のは見つけられませんでした。レッドデータブックにも記載はありません。今度県立図書館にいったら小林先生のまとめられた本でも確認してみようと思います。

この仲間のホンゴウソウは環境省絶滅危惧二類で静岡や東京などでも見つかっています。そうであれば山梨でも珍しい腐生植物は他にもあっていいはずだと思うのですが、、。どうでしょうか?
結局、今回のことは梅雨の時期に探したい楽しみなものが見つかったということに落ち着きました。お騒がせしました。
よく観察するといろんなものが見つかるなぁ、そして最近は山や花に慣れて結構そういう観察がおざなりになっているなぁと思ったしだいです。

まあでもまた時期を少しずらして再訪して確認はしようと思ってます。念の為(笑)。










山梨の希少な花を見つけたら

2024-05-04 11:27:09 | 散歩道の花
最近、パソコンの変更などであちこちいじっていたら面白いアプリを見つけました。
その名はずばり「野外調査地図」
残念ながらiphone用ではなく、Android用でした。
私の場合、普段使っているのはiphoneなのですが、登山用に電池の多いAndroid携帯をログをとるために使っていて山で見かけた山野草を調査するのにぴったりなんです。まあ見つけたばかりでこれから使い込んでいかないといけないのですが、きっと他の方の参考になると思いますのでとりあえずわかってることを書いてみます。

なにがすごいって感じてるかっていうと
◯現在地の座標や標高が表示される
 画面ショットをとっておけば記録として残せます。GPSロガー不要。
 スマホの写真をとっておけば多くは座標は残っていますが標高までとなると
 山関連のマップでとらないと難しいですね。
 あとでこんなところに咲いていたんだと整理し考察していくうえでとても助か
 っています。

◯メッシュが表示される
 山梨県のレッドデータブックには生息地がメッシュで表示されています。
 結構メッシュの境目の場所に咲いている花もあったりするのでよく行く山は
 メッシュを拡大した地図で判定しています。このアプリでは地図上にメッシュ
 が表示されているので咲いている場所でどのメッシュに入るのかを確認でき
 ます。これも画面ショットとっておけばいいですよね。

Androidのスマホはよく使われているiphoneに比べて
◯安い 特に中古
◯カメラの性能が良いものあり
◯バッテリーの大きなものあり ただ実際の使用感は要注意
なのでこういった調査用とわりきって購入するのもいいのではと感じます。

詳細は開発されている方のHPを参照願います。





オナモミの仲間 未解決編

2023-03-09 18:33:00 | 散歩道の花

花粉がめちゃ飛んでるようでくしゃみが止まりません。
おじいさんなったのだからもう少し鈍感になってくれるとうれしいのですが、、。

さて今日のお題は昨日懐かしくてとったこの写真です。


なにがなんだかわかりませんね、無理矢理アップしてみました。あらあらですみません。こっちはボケてました。
子どもの頃に遊んだことのある方はよくご存知の「ひっつき虫」です。
よくこっそり投げて遊んでました。
植物名はオナモミと知ったのは最近のことです。

調べてみるとオナモミは5種類あるようでほとんどは帰化したものでした。
オナモミ、オオオナモミ、イガオナモミ、トゲオナモミ、マルバオナモミです。
以前ご紹介したYlistではオナモミのみが帰化植物とはされてませんでした。図鑑によればずいぶん昔に入ってきたとあるのでそこでの線引きなのだと思います。
山梨の植物誌では三種類、オナモミ、イガオナモミ、オオオナモミです。
当時はふつうに見られるとされていたオナモミは少なくなり、山梨県絶滅危惧二類、環境省絶滅危惧二類に指定されていました。山梨以外でも全国で35都道府県で絶滅危惧種に準じた扱いがされていました(日本のレッドデータ HP参照)。
驚きです。
山梨県のレッドデータブックをみると結構分布はあるのですが、「オオオナモミと混同されている面もあり再調査が必要」と書かれていました。
がぜん昨日見たこの植物の種類が気になりだしました。現金なものです。

手持ちの「日本の野生植物」旧版によれば、その見分け方は以下のようでした。
◯イガオナモミ
   いがの面やカギ状の部分に毛があること。ほかの2つはない。
◯オオオナモミとオナモミ
   全体の大きさが違う   →   大きさが違うからとヒメとコとつかわれてるけど見分けにくいポイントですね。
                                     ちなみにオオ  50-200cm、オナモミ  20-100cmと表記あり
   いがの大きさが違う   →   記載は以下のようですがこちらも微妙ですね。オオオナモミの小さな株でも大きいのかなぁ?
                                     オオオナモミ    長さ 20-25mm、幅  10-18mm
                                     オナモミ          長さ9-18mm、幅  6-12mm
  個人的には無理に分けなくてもいいんじゃないという差異ですね。すいません、専門家の方。

  いがで見分けられるなら、まだ写真のように残っているので今度散歩に行った時に測ってみます。

早春の花探し 最近のマイブーム

2023-03-08 19:59:00 | 散歩道の花
3月に入ってもう8日、今年はあったかなせいか
春の花の便りがどんどん届くようになりました。
SNSを見ると山梨ではセツブンソウやチョウジザクラからはじまって、
フクジュソウやミスミソウやアオイスミレ
そしてイヌノフグリ(これは最近はやり)、ノジスミレ、ヤマネコノメソウ、アズマイチゲももう。
他の県ではミツバオウレン、カイコバイモ、ジロボウエンゴサク、ユキワリソウ、ハナネコノメ、
キクザキイチゲなど山梨では見かけるまでにはもう少しかかるものも続々とアップされています。
うらやましいですね〜。秩父紅など山梨では見られない種も続々と。

行くか!高尾山、一度みたいな秩父紅!
なんて少し前はよく思ったものです。
珍しい花を撮って、目新しい一番花を撮って   SNSにアップしたいと。
ちょっぴり自慢げに、でもさりげなく(笑)

今もそんな気持ちもあるのですが行動はだいぶ変わりました。
以前は早春の花の群生地を訪ねてまわってました。気が焦るせいかまだ咲いてないことも多くていっぱい咲くまでなんども通ったこともありました。そうやってある程度状況がわかってくると毎年同じ場所にいって同じ花にあうのがだんだんとマンネリ化してきました。だから花びら枚数が違う花を探したり、色違いがあると聞けば懸命に探したりと。気づくと花に会う新鮮さというか感動が薄れてきてたのだと思います。
インスタにアップするためにいい構図や綺麗な写真をとるのもしたいことでもないし。
それなら山歩きなどの帰りに立ち寄るくらいでいいかなぁと。
そんなことありませんか?

最近は家のまわりや近くの山を立春くらいからウロウロ散歩しています。マイブームです(死語かも)。
家のまわりは田んぼや畑や沢すじがいっぱい、古い神社やお寺も古いお家もいっぱいあります。
1月から咲いているウグイスカグラやオランダフウロを見つけたり、シロバナのヤハズエンドウやオオイヌフグリを見つけたこともありました。チョウジザクラやアオイスミレがこんな早くから咲いてるんだと驚きました。
歩いているうちにいっぱい見かけるスミレの種類が知りたくなって一昨年から少し勉強を始めました。
これはノジスミレ、アカネスミレ、コスミレ、マルバスミレなど見分け方をだいぶ覚えました。
またイチリンソウやイチヤクソウ、シュンラン、ホタルカズラなど山の花と思ってたものが身近に咲いているのもわかりました。昔はよく見に行っていたフデリンドウやシャガやカタクリも。近くで見られると成長の過程も見られていいですね。

結局、季節の花を見るのは好きなのですが,
花の写真を取るためでもそれをSNSにアップすることでもいっぱいいいねをもらう(もらうとうれしいけど、、)のが自分の元気の原動力ではなく、花を探すそして小さな新しい発見(自分的にですが、、、)をすることだったようです。

やりはじめてわかったのですが身の回りには名前の知らない植物がいっぱいです。また見慣れた山の花のように葉を見たら大体の名前がわかるものも少ないです。ご近所さんのお庭を含めると園芸種や外来種もいっぱい。google先生にいっぱい活躍していただいてます。それもまた楽しいです。

前述のイヌノフグリのように昔は身近のあちこちにあったのに減って絶滅危惧種となったものも見つけられるかもしれません。去年見つけたスミレがいつから咲きはじめたのかも興味がありますし、崖の上のヒョウタンボクの種類も知りたいです。また昔咲いてたという花も探し出したいです。
身近でこんなに楽しめるのは山梨の特権なのかもしれませんね。
夏は暑いのであまり行ったことのない高い山に花探しに行くとしてそれまではいっぱい楽しみたいと思います。





















スミレの開花にはまだ早かったです。

2023-02-13 13:23:00 | 散歩道の花
大雪の前に近くの山の麓でスミレを探してきました。
家のノジスミレはすべて枯れて葉っぱはまだでていませんが近くの坂の途中のアカネスミレポイントでは葉っぱがいっぱいだったのであの日当たりのいい山の斜面ではもう咲いているかもと思って。
結論からいえば葉っぱはあったのですがつぼみすらまだでした。

この時期 咲き出すのはアオイスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ。
咲く場所が違っているし、雪が残ってる場所もあったりしてここでの咲きだす順番は?です。

出ていた葉っぱはいくつもありました。










スミレに詳しい方が見れば種類や開花までの時間などわかるのでしょうね。
落ち葉中からやっと葉っぱをだしてでてきたという感じですね。これから陽を浴びつぼみをつくって咲き始めるのかと。
楽しみです!

それから大雪が積もったのでまだまだかなぁ。
以前は2/18に花を目にしたことがあります。雪が思ったよりも早く溶けているので来週の頭くらいにまた探しに出かけてみます。また近くの早く目にしたほかの場所にもいってみます。