キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

句を作る1

2023年06月01日 | 雑文
手帳に句を書き込むとき、書いたそばから気に入らないのはそのまま横線を引いてしまう。
今までに使ったことのない季語を取り出す。なじみのない言葉、知らないものを無理に書かない。

密漁の夜振人追はれてをりぬ
 見てきたように書くのもどうよ。

夏つばめ戸袋の子に呼ばれをり
 今日の帰りに見たやつ。戸袋に燕の巣は初めて見たわ。

季重なりはどこまで許容されるか。まずは自分が許容できるか。

あぢさゐの額にひそむる小さき蜘蛛
 先だっては紫陽花を見放題に見てきた。七変化、四葩など別名はあるけれどどう書いても難易度が微妙に高い。
ほの青き杏の実落つ梅雨晴間
 梅雨晴間じゃなくてもいいからこれは却下。
白玉ののつた真つ赤なかき氷
 ただの「見たまんま」じゃないですかーやだー。抹茶じゃないのが珍しいと思ってさ。
五月雨の音みじか夜を満たしけり
 季重ねも狙ってやるなら良し。気にしないでうっかりはよろしくない。音は「ね」と読むものが多いので雑に使うと失敗する。

こうやって書いては捨てている。ほぼ捨て。
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