ここは実は、最期の緩和ケア病棟のある病院で、
ここの婦人科ではがんを扱っていないので、
がんセンターに紹介で回されたが、
事実上、進行の卵巣がん告知をされた。
そして、この僅か数日後、横浜港に
停泊する豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号
から、当時は一般には聞き慣れなかった、
「新型コロナウィルス感染症」の陽性者が
続々と見付かり、世の中が大騒ぎになった。
母のがん闘病は、コロナ禍と同時に始まった。
そして、余命数ヶ月と見込まれたのに
3年4ヶ月もった闘病も、遂に終わりを迎えた。
2023年5月9日、死去。
新型コロナが5類に引き下げられた5月8日の、
翌日である。
私の職場でも、まだ感染者がポチポチ出ているし、
実際にはコロナ禍はまだ終わっていないが、
法律上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ
5類になったことで社会的な扱いは変わり、
母のがん闘病は、コロナ禍と同時に終わった。