「閣議決定」撤回に追い込もう
第2次安倍改造内閣が発足した翌日の4日、「戦争させない 9条壊すな 総がかり行動」が東京・日比谷野外音楽堂でおこなわれました。集団的自衛権行使容認の「閣議決定」即時撤回、戦争関連法案の成立阻止、安倍政権の退陣などを求める集会とデモ行進です。開場前から続々と詰めかけ、場外を含め5500人(主催者発表)が参加しました。
集会に初めて参加した、都内の大学に通う男性(18)=杉並区=は「戦争になったら、行くのは間違いなく僕ら。そのことを心配しています。今日をきっかけに、もっと集団的自衛権について勉強したい」と語ります。
全日本年金者組合東京・目黒支部の男性(68)は「『戦争する国』づくりへと安倍内閣が居直って本気で向かってきている今、私たちも負けないよう運動を強めていかなきゃいけないと気持ちを引き締めています」と力を込めました。
発言者一人ひとりの訴えに「そうだ!」の声があがり、拍手が送られるなど、集会は熱気にあふれました。
フォークシンガーの小室等さんが「道を一つにしようとする感じが濃厚ですが、なんとかたくさんの道を残しておきたい」と「道」を歌いました。作家の雨宮処凛さん、作家の落合恵子さんが発言しました。
日本弁護士連合会憲法問題対策本部の山岸良太本部長代行と、立憲デモクラシーの会の中野晃一上智大学教授が連帯あいさつ。山岸さんは「弁護士会は10月8日に大きな集会を開く。一緒に『閣議決定』を撤回させましょう」と呼びかけ、中野さんは「私たちには日本国憲法と9条がある。私たちが主権者です。新しい仲間を連れてまた集まりましょう」と訴えました。
琉球大学法科大学院教授の高良鉄美(たからてつみ)さんは「日本が戦前になりそうです。最後まで正しいと思うことをやっていくことを『道破(どうは)』といいます。これをみんなでやっていきましょう」と語りました。
日本共産党の志位和夫委員長と吉良よし子参院議員が参加し、志位氏があいさつ。民主、社民両党の代表もあいさつし、生活の党がメッセージを寄せました。
集会は、「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」が主催しました。
志位委員長があいさつ
日本共産党の志位和夫委員長はあいさつで、「この秋のたたかいで攻めに攻め、集団的自衛権行使容認の『閣議決定』を撤回に追い込もうではありませんか」と呼びかけました。
志位氏は、あらゆる暴走に対する「一点共闘」を広げに広げ、安倍政権打倒の国民的大運動へと合流させようと訴え。「安倍政権を打ち倒し、戦争への道を大本から断ち切ろうではありませんか」と力を込めました。