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小池都知事、豊洲移転を表明 ― 築地に市場機能確保も

2017-06-21 | 地方政治

 東京都築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス豊洲工場跡地)への移転問題で、小池百合子都知事は20日、記者会見し、市場を豊洲に移転するとともに、築地市場については、市場としての機能も残して再開発する基本方針を発表しました。

 基本方針は、(1)築地市場を5年後をめどに再開発し、「食のテーマパーク」機能を有する新たな拠点にする(2)豊洲市場は冷凍冷蔵・加工機能を強化した総合物流拠点とする(3)これらの案を市場業者、都民とのオープンな場で検討する―というもの。

 豊洲市場の土壌汚染問題については、都が約束した土壌汚染の「無害化」が「未達成である」とし、都の専門家会議が示した「追加対策」を行うとしています。

 また、築地ブランドをさらに高め、仲卸の目利きを生かした市場機能を確保・発展させるとする一方、営業しながら施設を改修する再整備案は困難だとして、豊洲移転後に築地に復帰する業者へは経営支援を検討するとしています。

 しかし、専門家会議の「追加対策」は、土壌汚染の専門家から実現不可能だと批判されており、仲卸業者の大半は豊洲に移転せず、築地市場の再整備をと求めています。

共産党、移転方針の再検討要求

大山都議団幹事長が談話

 日本共産党東京都議団の大山とも子幹事長は20日、小池知事が公表した築地市場移転の基本方針について、談話を発表しました。その内容を紹介します。

 小池知事が基本方針で「築地を守る」とした上で、築地を売却せずに市場としての機能を確保するための方策を見いだしていきたいと述べたことは重要です。

 豊洲移転の方針には二つの重大な問題点があります。

 一つは、「食の安全・安心」をどう確保するのかということです。豊洲新市場は、土壌も地下水も環境基準以下にするという無害化を達成できず、無害化を達成するための対応策も示されていません。

 いま一つは、「築地ブランド」をどう守っていくのかということです。それを担っているのは、仲卸の目利きの技です。豊洲移転では、仲卸業者の激減が起こりかねないと思います。

 知事が、「食の安全・安心」に責任を負い、「築地ブランド」を守るというなら、豊洲移転の方針を再検討し、築地市場の現在地再整備のあり方を市場業者のみなさんと協議すべきです。


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