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「ゲン」閲覧制限を撤回

2013-08-27 | 事実に基づいた歴史認識を!
松江市教委 学校の自主性を尊重

広島の原爆被害を描いた漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を市内の小中学校に要請していた問題で、松江市の教育委員会議(内藤富夫委員長)が26日開かれ、要請を撤回し、「手続きに不備があることから昨年12月17日前の状態に復することが妥当」と決めました。5人の委員全員が合意しました。

 市教委は閲覧制限について教育委員会の会議にもかけず、2度も校長会で閉架の要請をしていました。

 会議では、市教委の対応について批判的な専門家・有識者5人の意見が報告されました。

 委員は内藤委員長の提案で、作品の内容や表現、子どもの知る権利、学校と市教委の関係など7項目で討議。

 作品の内容について、「平和の尊さ、戦争・原爆の怖さ、命の大切さを学ぶ上で価値ある作品」「過激な描写は全体のストーリーに大きく影響しない」「平和教育の教材として有効に活用すべきだ」などの意見が出されました。学校と市教委の関係については、「市教委の要請は強制に近い。学校図書の選定権は校長にある」「学校の主体性を重視し、独断的なやり方はいかがか」と批判が続きました。

 内藤委員長は、昨年の状態に戻すほか、取り扱いは学校の自主性を尊重する、実行については教育長に委ねるなどの素案を提案、了承されました。

 舟木健治県教組委員長は「撤回は当然。今回の教育委員会議みたいに広く協議すれば閉架要請にはならなかったはず。市教委は今後どういう原理・原則を大切にするか確認すべきだ」と話しました

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