“被災者本位の復興を”
東日本大震災・津波から2年8カ月を前に、岩手県民の心を一つに結んで、被災者本位の復興をめざす「いわて復興一揆大行進2013(沿岸コース)」の北コースが2日朝、洋野(ひろの)町を出発しました。
この大行進は同実行委員会(事務局=救援・復興岩手県民会議)が今年初めて主催。集合場所の同町役場種市庁舎前には、江戸時代の南部三閉伊(さんへい)一揆で使われた「小○(困る)」ののぼり旗や、横断幕を持った30人が駆けつけました。
日本共産党の地方議員らも参加しました。
主催者あいさつで久慈労連の塚野豊彦議長は、「今後も被災者を物心両面から支援していく」と発言。いわて労連の金野耕治議長は、野田村の仮設住宅で90代の男性から「一日でも早く家がほしい」と切実に訴えられたと紹介し、「被災者生活再建支援金の(現行最高300万円から)500万円への増額を国に求めていこう」と呼びかけました。
来賓の水上信宏洋野町長は「みなさんの活動を心強く思う」と期待の言葉をのべました。
「北コース」はこの後、久慈市、野田村、普代(ふだい)村を行進。3日も南下します。「南コース」は3日に陸前高田市から開始して北に向かい、両コースは4日に釜石市で合流、集結集会と同市内行進をする予定です。