ニューヨークの国連本部で開かれている核兵器禁止条約の交渉会議のエレン・ホワイト議長(コスタリカ)は30日の記者会見で、「第2会期が終わる7月7日までに条約案に合意することが達成可能な目標だと楽観的になれた」「法的拘束力のある文書の前文や中核となる禁止事項について建設的な意見交換ができている」と述べました。
(写真)国連本部で記者会
見するホワイト議長
=30日、ニューヨーク
ホワイト氏は、今回の会議の参加国が115カ国以上だとしたうえで、「いま参加していないすべての国々にも将来的な参加は開かれている」と強調。「文書の交渉に深くかかわっている国々は長期的な視点で考えている。その目標は核保有国も将来的に参加するということだ」と語りました。
また会議が「20世紀の安全保障の思考を乗り越えて、核兵器の廃絶へ進むことを望む大多数の国や諸国民の意思を政治的に表明するものになっている」と指摘しました。
会議で行われた被爆者の演説にも触れ、「破滅的な人道的影響を思い起こさせた。良い(交渉)結果を出すために努力すべきだということを再確認した」と述べました。
今回の会議は31日に閉幕。ホワイト議長は今回の会議の成果を基に条約案を作成し、次回の会議までに各国に配布する予定です。