
湖北、渡岸寺の十一面観音。
数十年前に仏像好きの友人と湖北、高月町の、この仏像を見に行った。
井上靖の小説「星と祭」を読んで以来、湖北のこのギリシャ彫刻のような十一面観音に魅せられてしまった。小さな村の小さなお堂で対面した時の感激は忘れられない。
幾多のいくさにも村人たちに守られて、よくぞ今日まで生き延びてこられた。
もう一度訪ねたい湖北の地です。
さて、この絵は描いてから随分日が過ぎた。
期間をおいてから考え考え何度か手を加えていった。バックの睡蓮を濃く描き直したら、本体の仏像がかすんでしまったので、描き加えなければならないのだが、本来、
この仏様のお顔は彫りの深いエキゾチックなお顔なのに、私が描くと、自己流の丸い天平仏になってしまった。
日をおいて、描き加えていきたいと思う。
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