友人の相談を受けた、というより愚痴を聞いただけという方がよい。
自分には利害関係はないので、俯瞰的にみることができる。
その内容は要約すれば、執着 欲望 妬み あさましさだった。
なるほど、そういうものに取り憑かれるとそうなるのかと過去の自分を思い出した。
お金に対する執着と欲望
死ぬまでとりあえずは充分な
暮らしができるはずなのに、もっともっと欲しいらしい。
なので、自分ではない人が棚ぼた的にお金を手に入れる事ができるのを見たり聞いたりするとものすごく妬ましく思えるのだ。
まるで鬼の形相のように怒りに満ちていたが、話の終わりころには少し気持ちが落ち着いたのか柔らかな表情にも変化した。
お金に執着が強い人はそれゆえに苦しむ。別に生活が脅かされる訳ではないのに。
あっさり手放してしまえば、その苦しさから解放されるのに、やっぱり少しでも得したいと損得勘定を策する。