さて、栄誉礼が終わると講堂への移動を促されましたので、さっさと講堂へ向かいました。
やっぱり、できるだけいい場所で見たいと思いますしね~。
ちなみに、一般来賓は2階席でした。
講堂には何回か入ったことはありますが、2階は初めてなのでわくわくです

そう言えば、仲良しの海自さんに、
「卒業式、二階から見たんだよ~

と言うと、
「えっ

音楽隊がいるとこですよね

と聞かれたので、ここは、海上自衛官と言えども、音楽隊か来賓でない限り、
なかなか足を踏み入れることはない場所のようでした。
「どんなところ?」
と聞かれると、
「思ったより広い」
くらいしか言いようがないのですけどね(笑)
…では、以下、任命式の様子をできるだけ時系列でお届けしますが、
ちょっと、記憶があいまいなところがありますので、
「なんか違う…」と思われる所があっても、ご容赦ください…



文字通り、僭越ながら高見の見物をさせて頂いておりますと、
実習幹部生(この時点ではまだだけど)が入ってきました。

入ってくる時は普通で、皆の表情を見ていてもリラックスした感じでした。
続いて、ご家族が入ってこられ、各々御子息及び御息女、または御主人、彼氏の元へ、
写真を撮りに行ったり、言葉を交わしたりしていましたね。

このあたりは、予想に反してリラックスしてカジュアルな雰囲気でした。
…まぁ、江田島というと、なんでもかんでも厳しいというイメージがあるので、
こういう雰囲気を見ると、ちょっとびっくりします(笑)
しばらくすると、全員着席が促され、まずは各司令官の副官たちが席に向かって行進。

この中に、前回の記事に上げたイケメン副官さんがいらっしゃるんですが…
…さ~~て、だれでしょう???(笑)
しかしまぁ、副官って、本当にかっこよく見えるのはなんで何でしょうね???
飾緒マジック????(笑)
そして次に、ご来賓の皆さま(本物の(?)御来賓)が壇上の席に着かれます。

海幕長、呉総監、航空集団司令官(だったと思います…)練習艦隊司令官…と錚々たる顔ぶれ。
反対の左手には、米国第7艦隊司令官初め、海保大、警察、消防からも偉い方達がご着席です。
そして卒業式は、もちろん、国歌斉唱で始まります。
それにしても、自衛隊と関わりだしてから、本当に国歌斉唱する機会が増えました。
通常は、成人するとほとんどなくなると思うのですけどね…。
今回はもちろん、呉音楽隊の演奏ですよ


さて、間の細かい式次第は割愛させて頂きまして・・・
卒業式…でなく、二尉、三尉の任命式が行われます。
そう、サブタイトルで「卒業式」と書きましたが、正確には任命式です。
最前列に座っていた方達は、どうも成績優秀者のみなさんたちのようでした。
そしてそのど真ん中が、首席殿。
すごいな~~~…という言葉しか出てきません(笑)




知人曰く、
「あそこで首席とか次席の座にいる奴らは、本当に普通じゃないんです」
とのことでしたが、遠目からぱっと見ただけだと、普通の若者なんですが…。
そして、その首席殿を筆頭に壇上に上がります。


もちろん、首席殿は全文読みあげられ、次席以下は名前のみです。

ちなみに、今、私の部屋のカレンダーがまさにこれです(笑)
自分の目で見られる日が来ようとはね…。
順番的には、三尉 ⇒ 二尉 ⇒ 航空の三尉 ⇒ 航空の二尉という流れでした。
席も分かれていましたね。
防衛大卒と一般大卒が半々でしたが、
聞くところによると、海上自衛隊はわざとそういう採り方にしているらしいです。
ちなみに陸上自衛隊は、防大:一般大 2:1とのことで、
航空自衛隊は分からないのですが、半々っぽいように思います。
しかし、こういう伝統的な場所で、息子や娘の堂々とした姿をみるというのは、
親御さんにとって、どれほど晴れがましいことだろうと思わずにいられません。
もちろん、私は部外者なのですが、それでも、
「いつもお世話になっている、あの方やあの方も、みんな、
こうやってここを卒業していかれたんだな~…」
と思うと、けっこう感慨深いものがありました。
しみじみと、みなさんがここをこうやって歩いたことを思い浮かべ、
ここから始まって、ず~っとず~っと、頑張ってきてくれたんだな~と思いをはせておりました。
一通り、任命式が終わりますと、例の成績優秀者が表彰されました。

もちろん、さきほどの首席殿ですが…
この後、軽い衝撃の光景を目にしました。
私だけでなく、初めて見た方は等しく驚かれたことと思います。
この時は撮影し損ねましたが、次の次席殿の表彰後、ばっちり撮りました


このあと…

後ろ向きで降りた!!!!
え~~~~


何度も練習しているから、コケることはないらしいけど…
でもでも、見ている方が冷や冷やしちゃうわ…(笑)
しかしまぁ、この真中のレッドカーペットから降りることを許された人は、
成績優秀者のみということなのですね…




続いて、

またまた、主席殿のご登場です。
チリ共和国から、海上自衛隊に対して贈られた謝意を示す勲章が、代表して首席殿に贈られました。

そして、三尉・二尉の任命…だったと思います



そして、海幕長の祝辞。

そしてその後、なんと



…もちろん英語です(笑)
冒頭で、掴みとして、なにやらアメリカンジョークを飛ばしておられたのですが、
残念ながら、そのアメリカンジョークは3分の1…いや、4分の1くらいにか届かなかった模様です(笑)
つまり、英語がヒアリングできた人だけが笑っていたわけです(笑)
「私が・・・・の時、・・・短いといいな~・・・」
くらいしか私も分からず(笑)その後、くらま艦上で実習幹部生に、
「あの時、司令はなんて仰ってたんですか??」
と尋ねると、
「私も、あんまり英語が得意じゃないのですが…」
と前置きしながらも、
「自分が学生だった時は、こういうスピーチは短い方がいいな~と思っていたものです、と
言っていました」
と、教えてくれました。
ちゃんと分かっているのに、英語が苦手だなんて、若いのになんて謙虚なの~。
ちなみに、壇上においでの将官の皆さまは、みんな笑っておいででしたっけね…

しかし、司令官のスピーチで、私が一番気になったのは、
海上自衛隊のことを、
「カイジョウジェイタ~イ」
と、そのまま言っていたことですかね(笑)
もうね、「カイジョウジェイタ~イ」しか耳に入らなかったもん(笑)
(※ジエイタイ、と発音しにくいらしいので、ジェイタ~イなのだろうと思う)
そこは、「Maritime Self-Defense Force」ではないのか

と思ったけど、長いから言いたくないのか、
普段はそんな呼び方していないから、今さら言うのもなんだかな、なのか、
でもいつもの呼び方をこの公式の場で言っちゃうもなんだかな…だからなのか…
とにかくも、この「カイジョウジェイタ~イ」の裏に、
ちょっとした政治的配慮の臭いを感じましたが、気にしすぎ???(笑)
この後、その場で、他の壇上の各来賓からの一言御挨拶がありました。
みなさん、
「おめでとうございます」
の、本当にひとことだったのですが、
航空司令官の、
「おめでとう。部隊で待っている」
の一言が、短くもインパクトがあり、ステキでした

「部隊で待っている」
って、俗な言い方で恐縮ですが、かっこいいですよね

なんかこう、言われた側も、身が引き締まる思いがするのではないでしょうか?
そして、私は気付かなかったのですが、この日参加されていた、ある方が仰っていたのが、
「幹部任命を受けてからは、一切命令がかかっていない」
とのこと。
確かに、言われてみればそうだな~と思いました。
「幹部たるもの、命令なしで動かねばならない」
ということであり、
「命令を受ける立場から、する立場になる」
ということなのでしょうね。
その責任の重さを、まずは覚悟して、それから実感していくのでしょう。
式が終わり、階段を下りると、講堂を出ようとする初級幹部たちがいました。
この後、彼らは、家族と共に食事をとります。


用意されたお弁当です。
私も、頂いてきました~

この後、いよいよ、初級幹部たちの出港です。
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