さて、「いせ」及び4群司令部の皆さまはバスで、私はタクシーで、内宮へと移動しました。
外宮・内宮間は、結構離れているので、徒歩での移動は厳しいと思います。
到着し、早朝も訪れた宇治橋を皆で渡り、五十鈴川のほとりに降り、手水舎でお清めをしてから、内宮に向かいました。
もちろん、こちらでも正式参拝をさせていただきました。
そして、皆で記念撮影。
陸上自衛官の方は、愛知県地方協力本部の本部長さんです。
そのあとは、
この謎の空き地に。
何なのかと思っていたら、ここでお参りをすると、荒魂様をお参りしたことになる、というのだそうです。
…つまり、時間がなく、荒魂様のお宮まで行けなかったので、ここで、ということでした。
朝行っておいてよかった…。
そして案内されたのは、神楽殿でした。
他の民間企業の団体の方もいらしたので、そういう方たちとも一緒にご祈祷して頂きました。
…つまり、神楽殿はものすごく広かったんです。
我々は左手に座ることになったのですが、その案内を受ける時に、巫女さんが、
「護衛艦の皆さまは、こちらに~」
と仰ったのが、なんか妙に不思議な感じが感じがしました(笑)
同様に、祝詞奏上の時に、神主さんが
「だいよん~~~~ごえいたいぐん~~~…ごえいかん~~~いせぇ~~」
とい読み上げられた時も、なんでしょうね?なんか…すみません…不思議な感じがしました(笑)
っていうのも、祝詞の中で、そもそもあんまり聞くことがない詞だし、それを、あの独特の節回しで読みあげられるからなんだと思いますが。
そんなことを思っている頃、正座が限界に近付いてきた私…っていうか、
「…ヤバい…足ヤバい…」
という空気が、神聖な神楽殿を包んでいる…。
もう、祝詞が永遠の長さに感じられる…どうしよう…足を崩そうか…いや、しかし、祝詞の途中で崩すわけには…
おそらく私だけでなく、その場にいた、もれなく全員がそういう葛藤と戦っていたはず(笑)
そして、祝詞が終わるや否や、私はここしかない!と思って、足を崩すと…その場にいた全員の意識が共通していたかのように、
一斉に、足を崩し始めた…(笑)
あ~~~、やっぱりみんな我慢してたんだね(笑)そうよね(笑)
ほっと安心したところで、舞楽奉納が始まりました。
YouTubeに、伊勢神宮さんがUPされた動画がありましたので、ぜひ、こちらをご覧くださいませ。
【伊勢神宮】神宮のご祈祷 御神楽 ISE-JINGU
実際、私たちが受けたご祈祷は、この動画と全く同じ内容です。
巫女さんが4人も舞われるのを見るのは、初めてです。
なんという舞なのか気になっていましたが、「倭舞」というのですね。
そうそう、このご祈祷、最初から最後まで雅楽生演奏であることにも、感激しました
笙を吹かれる様子を初めて見たのですが、小さい火鉢のようなもので、下の部分を時々温めながら吹くものなんですね。
この笙の形は、鳳凰が翼を休めた形を模したものと言われ、その音色は「天から差し込む光を表している」ということで、何を隠そう、
大好きな楽器です
なんかもう、全てが美しい楽器だと思うんですよ…。
実際、本当に点から差し込む光のような、柔らかく美しい広がりを持つ音色で、もう、大好きです
そして、倭舞が終わると、白いお束帯姿の男性が入ってこられました。
人長舞という舞のようですが、男性の舞楽奉納もこれまた、初めて見ましたので、これまた感激しました。
そして最後に、オレンジ色の装束に恐ろしい鬼の面をつけた方が入ってこられたのを見た瞬間、私は息を飲みました!!
(蘭陵王だ)と心の中で叫び、思わず崩していた足から、再度、正座しました。
一度見てみたいと思っていた舞です。
蘭陵王とは、本名を高長恭という、中国の歴史に出てくるそこそこ有名な武将の一人なんですけど、彼は、あまりにイケメンすぎて、
兵士の士気が下がることを危惧し、恐ろしい面をつけて戦場に出ていた、という、世のヲタ女子が泣いて喜びそうな人物(笑)
その蘭陵王の舞は、平安時代からお馴染みの舞だったようで、源氏物語にもよく出てきます。
ちなみに、これ、中国でドラマ化されているみたいで、ちょっとYouTubeで見たんですけど…う~ん…ってかんじでした(笑)
この舞は、武将の舞なので、他の奉納舞に比べると少し勇ましさがありますが、それでも雅やかですね。
ましてや、今回は自衛官の御祈祷ですから、なんともそぐわしい舞だなぁ、と思って見ていました。
こういった舞楽奉納を、伊勢神宮で拝見することができて、この上なくありがたく感激でいっぱいでした。
本当に、来てよかったです。
今回、伊勢神宮にお参りさせていただいて、日本においては、神代の時代から現代に至るまで、
武力と神事は決して相反するものではなく、密接に関わっていることなのだと改めて感じました。
それは、美化なのではなく、戦うことを神聖視するのでもなく、正当化するのでありません。
武力とは、国を護るためのものであって、つまり、国土を、海を、空を、山を、町を、文化を、歴史を、そして、息づく人々と、
その人々の生活を護るための手段であり、そのために護り手は、目に見えない存在でありながら常に国とその文化と生活を護って下さっている
神様からご加護を得て、共に戦い護るためにあるのだと。
できれば、不殺生でありたい、と誰しも願っているのだけども、戦わねば大切な場所な大切な存在が無残なことになってしまうのなら、
誰かが護るために剣を取らねばならないのが現実なのだから。
先日、防衛費を「人殺し予算」だと言った人がいました。
彼らには、神様を敬う気持ちというものはありません…その主義が、存在を否定しているのですから。
同時に、彼らには、他人を敬うという気持ちも、感謝の気持ちも存在しないのでしょう。
そして、神社はおろか、日本の文化に美しさなどを感じる感性も持ち合わせていない人たちなのでしょう。
だから、そういうことが平気で言えるのだと思います。
基本的に軍隊とは、侵略のためでなく、自国を護るために存在しています。
今日び、他国へも、支援のために赴くことはあっても侵略するために赴いてはいません…ある国を除いて。
その、例外の国こそ、彼らと思想を同じくする国であるのです。
そして、その思想を持っている人たちが、「人殺し」と侮蔑し侮辱する自衛隊のその予算は、人を殺すために使われたことは一度もなく、
逆に、人命救助や災害派遣において、たくさんの予算が使われています。
莫大な予算を投じられて作られた、航空機や艦艇は、今のところ、敵と戦うためではなく、そうした分野で活躍し使われ、国内外から、
感謝され尊敬されています。
敵を殺した自衛官はいませんが、国民を救うために命を落とした自衛官はたくさんいらっしゃいます。
これが事実です。
もはや、否定派がどんなプロパガンダを行おうと、まともな国民は、もう知っているのであなたたちに騙されません。
自衛隊は、決して災害派遣や人命救助が本分ではありません。
しかし、未だその本分を発揮する機会が与えられずに済んでいることに、感謝するばかりです…が、昨今、そうも言っていられなくなってきました。
自衛隊への危険は日増しに厳しさを増してきており、それは、とりもなおさず、この国に…我々に危険が迫ってきているということでもあります。
この、美しく清らかな神宮をお参りし、日本が2600以上も続いてきたことに改めて感謝がこみあげ、日本人として生まれてくることができたことに、
心底感謝したのですが、危険が迫っている今、この美しいお宮が…ひいてはこの日本が、護られ続けることを心から願わずにはいられませんでした。
このような素晴らしい機会をいただくことができたことに、心から、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
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