3月、神戸で初めて乗艦させて頂いてから、数か月ぶりの見学ということで、
それはそれは楽しみにしておりました
午前中、久留米駐屯地にてUHの体験搭乗をしたのち、下関に急ぎ参り、
再会いたしましたくらま様に
この日は風が強かったので、自衛艦旗がきれいに翻っています。
私が行った日は日曜日で、公開二日目でしたが、とにかく見学者が多かったです
もう、切れ目なく乗艦者がいて、くらまのみなさんも驚いていました。
「くらまを見学できるのは、これが最後かもしれない!」
という、意気込みで来られた方も多かったのではないでしょうか?
今年は、旗艦を務める最後の観艦式なので、この時にくらまに乗りたいと思っている人は多いでしょうね。
ここの一番下に、「平成27年観艦式観閲艦」と刻まれて、最後となるのです・・・。
ちなみに同日、鹿児島では「はるさめ」が、長崎では「あまぎり」が、
神戸4突には「いせ」が阪基には「すずつき」が、
と、艦艇広報目白押しの日でもありました
長崎から「あまぎり」を見て、下関に来られた方もいらしたようですね。
さて、私は1330すぎくらいに、くらま様に乗艦させて頂きまして、
くらま艦長遠藤昭彦一等海佐にお目にかかりました
今、チャンネルNipponのエッセイで「艦長のリーダシップ」
というテーマで書かせて頂いているので、
今まで以上に、「艦長」という存在に興味が高まっている私・・・。
遠藤艦長は、常にほほえみを絶やさない方だなぁという印象です。
事実、あとで乗員さんから伺った話なのですが、金曜日の入港はとても海面が荒れていて、
ただでさえ、狭い海峡で流れが速い下関で、一層入港が困難で、大ベテランの艦長をもってしても、
なかなか、着岸の位置が決まらなかったのだそうですが、
そんな中でも、艦長はいつもと同じ表情で全く動じずに着岸させたのとのこと。
「表情が変わらないのは、みんなを不安にさせないための、艦長の配慮だと思います。さすがだと思いました」
と、話してくれた方が仰いました。
困難な時ほど動じないで冷静に判断し対処する、というのは指揮官の重要な資質なのは言うまでもないですが、
これこそ「言うは安し」の最たるもので、それができる人というのは、実際にはそんなに多くはいません。
さらに、その方が教えてくれたのですが、海上自衛隊には、
「指揮官のたしなみ」
という小冊子があるのだそうです。
今の統幕長河野克俊海将、海幕長武居智久海将共に、歴史と伝統を重んじられる方だそうで、
海上自衛隊幹部に対して、この「指揮官のたしなみ」を読むようにと仰っている、と伺いました。
・・・私も読みたいです・・・(笑)
どんなことが書いてあるのかとても興味深いです。
艦長さんとお会いした後、3月神戸で出港前の自衛艦旗掲揚後
甲板で少しだけお話させて頂いた、副長さんにもお会いする事ができました。
さすがに覚えていらっしゃらないだろうと思っていたのですが・・・覚えていてくださってとても感激しました
また、ぜひお会いしたいと思っていた方なので、再会できて本当にうれしかったです
その後、思いがけない方とも再会しました~
いや~、びっくりです(笑)
まぁ、最近こういうことが本当に増えてきましたね。
・・・ところで、海上自衛隊ファンでは知らない人はいないと思いますが、
「くらま」と「下関」と言えば、例の衝突事故があります・・・
実際、見学者の中で
「これって、あの時の艦ですよね?」
と言ってきた人もいたみたいですが・・・そこは、触れずにおいてあげて~と、私は思ったのだけども。
・・・この時、事故の対処に実際に当たっていた方から事故の状況の話も聞いていて、
この時の火災がトラウマになって、艦を降りた方もいらっしゃるんですよね・・・。
それから奇跡の復活をとげることができて、本当によかったと思います。
皆さんご承知の通り、くらまは廃艦が決まっていますが
「三笠」みたいに保存しててくれないかなぁ・・・と、思ったりするんですけどね・・・。
倉島にずっと守り神としていて頂こうよ~~~~(涙)
・・・あ、そういえば、ようやく倉島で一般公開が解禁されますね。
かなり、規定が厳しくなっていますが、これが当たり前だと思います。
特に、日本国籍に限る、とか、服装も、もう当然でしょ?
佐世保基地HPに
「<最後に>
基地内は、観光地ではございません。保安のためにもこちらの指示に従っていただきますようお願いします。
一般公開は海上自衛隊を認識、理解して頂くため、一隻の艦艇を公開するものです。
実際に任務に当たっている艦艇に乗艦し間近で見学できる良い機会だと思いますので、
気持ちよく見学できるよう皆様のご協力をお願いいたします。」
よく言ってくれた
これくらいの毅然とした態度でいいと思います
「基地内は観光地ではございません」
ごもっともも~ほんっとにそうです。
この前、呉で、ふらっと来た観光客が
「え~?入れないの?名古屋から来たんだけど~」
と言っていましたが・・・そう、観光地じゃないんですよ、基地は。
まぁ、観光地でも事前申請が必要なところだってありますからね。
おっと、話がそれてしまいました。
この日は、こんな感じで一般公開の時間を終えました。
一旦上陸し、日没を待ちます。
・・・冬と違って、日没まで長いのなんのって・・・
くらま様を眺めつつ待っていましたが、
ず~っと岸壁側を向いてお話していた3人の5分隊の方たちとおぼしき、当直の海曹さんたちに、
「あの~、日没って何時ですか?」
と下から見上げて質問してみた。
「え~っと、たぶん1930くらいです」
「ありがとうございます~」
「地元の人ですか~?」
「いいえ~佐賀県です」
「え?なんでわざわざ??」
「くらまが好きだからです」
「めずらしいですね」
と、えぇなことを言われました。
くらまって、人気艦だと思うんだけどなぁ・・・。
等々お話していたら、日没を迎えました。
いつ見てもいいですね・・・この光景は。
それから、約1時間半・・・だいぶ暗くなりました。
さっき、お話していた海曹さんが上陸してこられて、
「私、もうすぐ、くらまを降りるんです。なので、最後に外から見させてくれって今お願いしてきて・・・」
と言われました。
あぁ、なんかこうの好きだな~・・・いいな~。
こういう、艦に対する想いとか好きですね。
そうしていると、点灯しました。
「キレイ」
と思わず叫んじゃいました
本当にキレイでした。
こういう艦艇広報の時って、乗員の皆さん、本当にたくさんたくさん、いろんな準備をされているんですよね。
今回の艦艇広報は、この前に、防大生海上要員を乗せての、訓練を終えた後に各地で行われたものです。
たいてい、広報はこんなふうに訓練後に行われることが多いみたいなので、
訓練だけでも大変なのに、広報の準備まで大変だなぁって、いつも思います。
みなさんが、寄港先で、楽しい上陸時間を過ごして、リフレッシュできているといいなぁ。
・・・もちろん、翌朝は、出港お見送りに行きました。
ってことで、続く
「・・・くらまの写真が全然ないじゃん」とお怒りのあなた、
コチラをご覧くださいませ~