あ、タイトル、パクりました(笑)
久野さん、ごめんなさい~。
…ですが、先日、このブログでも告知しました、
梅崎艦長の講演会は、
海上自衛隊の航跡(功績とかけています)と書くのに相応しいお話でした。
…前回も書きましたが、今回の講演の機会だけとってみても、
唐津市民でよかった
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現職の海上自衛官の、しかも艦長を歴任してこられた一等海佐ご自身による、
あれほどまでに丁寧な、海上自衛隊に関する講演はそうそう実現しないでしょう。
ところで、梅崎艦長は本当に海上自衛隊の中でも珍しい…というより、唯一の方なのです。
今回、初めて知ったのですが、海上自衛隊で4回も護衛艦の艦長を歴任された方は、
梅崎艦長ただお一人なのです
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…と思いきや、更新後、実は艦長を6回も歴任された方がいらっしゃることが判明
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6回ってすごいですね…
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…とはいえ、うち2回も艦長として、
自分の艦で故郷に錦を飾られた方は、さすがに、梅崎艦長だけだと思われますが(笑)
そんな梅崎艦長のお話は、海上自衛隊の活動内容から始まりました。
自衛艦隊の説明から、海上自衛隊の現有戦りょ…失礼、防衛力について、そして
海上自衛隊と中国・ロシアとの戦力比較図などのあと、
シーレーンの重要性と、海上自衛隊がそれを護っていることをお話して下さいました。
なので、いまいち海上自衛隊が何をしていているのか分からない方には、
本当に、よく理解できる機会だったと思います。
そして、以前艦長をされていた護衛艦「いせ」での仕事内容について、分かりやすく伝えるために、
同型艦ひゅうがの動画がありました。
【JMC】 平成22年度日米共同統合演習:護衛艦「ひゅうが」
…もちろん、「いせ」がないから「ひゅうが」を使用されたのだということは重々承知していますが…
「いせ」のはないんですね…
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そして、海上防衛力の意義と言うことについてお話してくださいました。
以下、艦長がお話になった内容を元に、私の意見を交えた内容を書きます。
ですので、以下は、梅崎艦長がお話された言葉そのものではないということをここに明記しておきます。
艦長ご自身が仰ったお話に関しては、「艦長がこう仰った~」等々付け足した部分だとご理解くださいませ。
平素から有事の状況に応じて、いろんな顔を持って行動しているということですが、
主に、3つの顔が海上自衛隊にはあるわけです。
①常統的海外活動…言うまでもなく、ソマリア・アデン湾の海賊対処行動があります。
様々な国の海軍がこの対処に当たっていますが、
海上自衛隊のP3-Cが海賊を発見実績は、全体の60%を占めています。
P3-Cの哨戒能力の高さがうかがい知れる数字です
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昨年末、半年間の任務を終えて帰国途中の「おおなみ」「たかなみ」が、
突然消息を絶った、エアアジアの捜索に向かいました。
この時海上自衛隊は、4遺体を発見しています。
駆けつけたのは、米軍に次いで2番目に早かったのだそうです。
一昨年、フィリピン・レイテ沖に災害支援に向かった時、
被災地支援に向かった陸上自衛隊は、東北の部隊でした。
被災の辛さ、大変さを肌で知っている彼らは、一刻も早く行きたい!
という思いで、現地に向かわれました。
陸自の皆さま、慣れない船酔いで大変だったようです…。
②常統的警戒監視活動…海上自衛隊の艦艇は、いつも交代で沿岸警備を行っています。
例の国が、ミサイル飛ばす、などと言う時は、洋上にイージス艦が出て
ひたすら待機しています。(その間甲板には出られません)
この①、②については、私も知っていましたが、興味深かったのは、次の③番目でした。
③安全保障環境構築の活動です。
海上自衛隊は、一番、海外に出て他国との合同軍事演習を行っていますが、
「艦艇で海を行く」という性格上、そこには陸・空とは違った役割が自然と生まれてきます。
皆さまご存知の通り、自衛艦艇は日本の軍艦(←日本の主張がどうだろうと、他国からみたらそうなるでしょう?)
であることを示す、自衛艦旗を艦尾にはためかせながら洋上を航行するわけですから、
その際、シーレーンの重要ポイントなどを航行する場合、その移動自体が抑止力になる、と言えるわけで、
つまり、演習や海賊対処、災害派遣等々で海外に出る時、移動自体にプレゼンスを示すことができる
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これには、なるほど
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①で上げた、海外活動を通じて、各海軍同士の交流や相手国との交流が多い中で、
国際関係を良くしていくことに貢献することも、艦長の務めの一つだということで、
「世界が安定する活動を海上自衛隊はやっている」
という自負と誇りを、艦長は強くお持ちでした。
実際、自衛隊の海外での活動は、極めて国際的に日本の評価を上げることに貢献してくれています。
そのことを肌で感じてこられてきた艦長のお話は、聞いているだけで、
改めて日本人であることの誇りと、感謝がこみ上げてきます。
あとは、以前このブログでも取り上げた、ダーウィンのお話もしてくださいました。
いつも、梅崎艦長が仰る、先人への感謝の気持ちと、感謝の継承、この必要性を改めて感じます。
日本の素晴らしさ、豊かさ、美しさ…これらを命がけで護ってくれた、
大東亜戦争で亡くなられた方、生き延びられた方を問わず、戦ってくれたことと真実とを合わせて、
次の世代に感謝とともに継承していかねばならないと、改めて強く感じました。
梅崎艦長、いつも素晴らしいお話を機会を、本当にありがとうございます
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光栄です♡
もう時効だと思いますが、アンパンで知られている総理大臣の頃は、周辺諸国に実効支配されている日本海の離島の守備隊からよく見えるくらい近くに護衛艦を走らせたり、ハープーンをぶら下げたP-3Cを周回させたりしていました。
今あんなことをやったら、戦争になりますね(笑)
さっそく、FMのネタで話させて頂きました♪
…私は、それをやめてしまったからとられたのだと思います。それくらいやった方がいいと思うんですけどねぇ・・・